鹿島臨海鉄道、新型車両8000形を導入…3月から営業運転

鉄道 企業動向
3月から営業運行を開始する8000形。従来の6000形とは異なる塗装に変更されたほか、ドアが1カ所増えた。
3月から営業運行を開始する8000形。従来の6000形とは異なる塗装に変更されたほか、ドアが1カ所増えた。 全 5 枚 拡大写真

鹿島臨海鉄道は1月15日、新型車両の8000形気動車が1両完成したと発表した。3月のダイヤ改正にあわせ、営業運転を開始する。

鹿島臨海鉄道は茨城県の第三セクター。水戸(水戸市)~鹿島サッカースタジアム(鹿嶋市)間53.0kmの大洗鹿島線と、鹿島サッカースタジアム~奥野谷浜(神栖市)間19.2kmの鹿島臨港線を運営している。このうち鹿島臨港線は貨物線。旅客列車は大洗鹿島線を走り、JR鹿島線に乗り入れて水戸~鹿島神宮間を結んでいる。

大洗鹿島線の旅客列車は現在、1985年から1993年まで導入された6000形気動車で運行されているが、鹿島臨海鉄道は「導入後30年が経過し、老朽化が進んでいる」として、新型車両への更新を進めていくことにした。

8000形は6000形と同様、車両の両端に運転台を設置。1両での運行を可能にしている。一方、車体側面の乗客用ドアは6000形の片側2カ所に対し、1カ所多い片側3カ所に。運転台後方の2カ所は片開きドア、車体中央のドアは両開きドアになる。塗装はブルー・ブラウン・レッドの3色を用いており、ブルーは「鹿島灘の海と空」、ブラウンは「砂浜と大地」、レッドは「地域に支えられ発展していく大洗鹿島線」を表しているという。

車内の座席は、転換クロスシートを中心としたセミクロスシートの6000形に対し、8000形は全ての座席がロングシートに。これにより定員が15人増えて135人になる。また、床を低くすることで乗り降りしやすくした。このほか、空気バネ台車の採用による乗り心地の向上や、エンジン出力の向上も図られている。

鹿島臨海鉄道は8000形の営業運転開始に先駆け、展示会や試乗会を行う。展示会は2月14日の11時から14時まで(受付時間は10時30分から13時50分まで)、鹿島臨港線の神栖駅で行われる予定。また2月20・21・27・28日の計4日間、沿線住民を対象にした試乗会が行われる。

《草町義和》

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