NATS日本自動車大学校の作品群のなかでは、“和製エンジンを積んだプリムス”、“軽サイズのテスタロッサ”“660ccのメルセデス”といったクルマが注目を集めていた。その変身振りからベース車を当てるのは難しいが、写真から想像してみてほしい。
フロントガラスはどこかで見た印象、往年のアメ車・プリムス『ロードランナー』を彷彿させるブルーの「UMC DO-RO RUNNER」は、なんとトヨタ『クラウン』(平成4年式、E-JZS141)がベース。「マツダのNAロードスターのキャビンを追加している」とスタッフは話していた。
また、白いフェラーリ『テスタロッサ』ケーニッヒ仕様を小さくしたような「663 TR」は、ホンダ『ビート』(平成3年式、E-PP1)がベース。インテリアに目をやると、ビートの特徴的なインパネや計器類も赤く塗られていて、まるで別物の雰囲気。「テールランプは日産『キューブ』のものを流用した」とスタッフ。
さらに、古きよきメルセデスの名車を想起させる黒い「BlackOpal Show-Spec」は、「NATSと哀川翔さんのコラボカスタム。翔さんからの、こんなクルマがあったらなぁ…という原案をもとに、NATSカスタマイズ科が製作を担当した」というこのクルマのベースは、ダイハツ『コペン』(平成14年式、LA-L880K)。
NATS日本自動車大学校ブースでは、これらのほかにもベース車が想像できぬほどのオリジナル作品が並べられ、来場者たちの注目を集めていた。