BMWジャパン「2016年はPHEVと“M”の年に」

自動車 ニューモデル 新型車
ビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏
ビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏 全 16 枚 拡大写真

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、BMWとMINIを合わせた2015年の販売台数を約6万7000台と発表。また、BMWモトラッドは約4700台と過去最高を記録したという。

そう話すのは、ビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏だ。特にMINIは過去最高の2万台以上を記録。これは、「ディーゼルモデルと 2014年秋に発売したMINI『5ドア』が好評であることとともに、かつてないほどの人気をいまだに保っているMINI『3ドア』に後押しされたものだ」と分析。さらに「新型『クラブマン』の発売によって新しいセグメントが築かれ、より実績が伸びることを期待している」とコメントした。

BMWは4万6200台を記録し、「2008年の金融危機以来一番いい結果だった」とクロンシュナーブル氏。その要因は2015年5月に投入した『2シリーズアクティブツアラー』と『2シリーズグランツアラー』のディーゼルモデルにあるとし、「これらのモデルにより、BMW全体(BMW+MINI)のディーゼルモデルの販売比率を35%まで押し上げた」と述べる。

また、『1シリーズ』と『3シリーズ』が新しいサスペンションのセットアップと、新エンジンが搭載され大幅に刷新したことや、『X1』とフラッグシップの『7シリーズ』がフルモデルチェンジしたことから、「今年は最高のポジションでビジネスをすることができる」と意気込みを語る。

そして、『i8』に続き昨年は2台目のプラグインハイブリッド、『X5プラグインハイブリッド』を発売し、今回『330e』、『225xeアクティブツアラー』とプラグインハイブリッド攻勢を強めており、「プラグインハイブリッド技術を BMWのコアモデルすべてにおいて導入する予定なのだ」とクロンシュナーブル氏。年末には7シリーズのプラグインハイブリッドモデル『740e』が導入予定であるという。

そのほか、「春にはMINI『コンバーチブル』がリリースするほか、クリーンディーゼルも攻勢を強め、新しいBMWのモデルをローンチする」。それ以外に、「BMW Mのファンにとってエキサイティングな年となるだろう」とクロンシュナーブル氏。「オールニューのBMW Mモデルである『M2』。東京モーターショー2015で世界初公開した特別なレーシング仕様である『M4 GTS』が日本に導入される」とした。

最後にクロンシュナーブル氏は、「プラグインハイブリッドは我々のビジネス、我々のサスティナブルモビリティ戦略の次なる柱となるものだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る