【ポラリス スリングショット 動画試乗】スタイルも走りもすべてがスパルタンな3輪スポーツ…佐川健太郎

試乗記 輸入車
ポラリス スリングショット
ポラリス スリングショット 全 15 枚 拡大写真

クルマともバイクとも異なる不思議な乗り物。それが『SLINGSHOT(スリングショット)』だ。

【画像全15枚】

フロント2輪、リア1輪で走る3輪タイプのスポーツカーを開発したのは米国のポラリス社。そう聞いて、なるほどと思う人は業界通。ATV(全地形対応車両)やスノーモービルなどの他、『ヴィクトリー』や『インディアン』などのモーターサイクルも製造している世界的なレジャービークルメーカーである。

エンジンはGM製スポーツカー、シボレーの直列4気筒2.4リッターDOHCで最高出力173ps/6200rpmを発生。これを鋼管スペースフレームで構成された752kgの軽量ボディに搭載する。1輪のリアまわりは片持ち式スイングアームにベルトドライブ、モノショックを組み合わせたモーターサイクルのような作りが特徴だ。

まるで映画に出てきた“バッドモービル”のようなアグレッシブな面構えに全幅2m近いワイドボディは迫力満点。ドアのないフルバケットシートに乗り込むだけで緊張が走る。試乗はサーキットで行ったが、見た目どおり乗り味もかなりスパルタン。アクセルを踏み込むと、大型スポーツバイクのような瞬発力で加速するし、コーナーでは強烈な横Gとともにクイックに曲がっていく。リア1輪の軽さを生かした鋭いターンインが印象的だ。

3輪なのでムチャをすると横滑りするかと身構えたが、ロー&ワイドな車体に強靭なサスペンションのおかげで少ないロールで路面に貼り付いたように走る。印象的にはフォーミュラカーに近いかもしれない。トランスミッションは5速MT+バックギアで、操作は通常のマニュアルシフトと同じだ。ただ、クラッチが重いこともありオートマに慣れた自分としては操作がやや難しく感じられた。とは言え、ESC(横滑り防止装置)やABS、トラクションコントロールなどが標準装備されているので安心感は高い。

屋根や当然エアコンもなく、スリングショット=投石器(いわゆるパチンコ)のネーミングどおりすべてがスパルタンだが、純粋に走りのエキサイティングを求める向きにはおすすめだろう。なお、上級バージョンの「SLINGSHOT SL」はオーディオやバックカメラ装備。最新情報として、日本では左ハンドルの普通自動車として2016年春にいよいよ発売開始予定(価格未定)となっている。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
快適度:★★
2人乗り:★★★
エキサイティング:★★★★★

佐川健太郎|モーターサイクルジャーナリスト
早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。(株)モト・マニアックス代表。バイク動画ジャーナル『MOTOCOM』編集長。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター

《佐川健太郎》

佐川健太郎

早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。メーカーやディーラーのアドバイザーも務める。(株)モト・マニアックス代表。「Yahoo!ニュース個人」オーサー。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

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