【ボルボ XC90 新型】「右直事故回避」など世界初の安全技術を標準装備

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ボルボ XC90 新型発表会
ボルボ XC90 新型発表会 全 6 枚 拡大写真

ボルボ・カー・ジャパンは1月27日、全面改良したフラッグシップSUV『XC90』を発売した。右折時に対向車との衝突を回避・軽減するなど世界初となる2種類の安全技術を標準装備しているのが特徴で、価格は774万~1009万円。

今回新たに採用された安全技術は、交差点を右折する際に、直進してくる対向車と衝突する危険性を検知すると自動的にブレーキを作動させて衝突を回避、軽減する『インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)』および、車両が道路の外に逸脱したことを検知すると乗員へのダメージを緩和する『ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)』。

ボルボ・カーズ社のセーフティセンターでシニアテクニカルスペシャリストを務めるロッタ・ヤコブソン氏は同日都内で開かれた発表会で「ボルボは常に安全を中心に車を造っている。そして新しいXC90は、これまで培ってきた技術と知識によって新たなレベルへと安全性を向上させた」と強調した。

ヤコブソン氏はまずインターセクション・サポートについて「ボルボは、サイドインパクトプロテクションやサイドエアバッグ、インフレータブルカーテンなど側面からの衝撃に対する乗員保護技術で世界をリードしてきたが、XC90ではもう一歩進めた。側面衝撃から保護するだけでなく、それを予防するというものだ」と紹介。

さらにランオフロード・プロテクションに関しては「車両が道路の外に逸脱した際には乗員はあらゆる方向に投げ出されて、中には脊椎の損傷といった重症事例も多く報告されているが、ボルボは道路逸脱事故時に乗員の姿勢を保つとともに衝撃を和らげるためにシステムをパッケージ化して対応している」と説明した。

その仕組みは、車両に搭載されたセンサーが道路からの逸脱を検知すると、シートベルトが巻き上げられて乗員を固定するとともに、シートとシートフレームの間にあるメタル製クッションが乗員への衝撃を吸収するというもの。

これらの安全技術の採用などにより新型XC90は、ユーロNCAPの衝突テストで最も安全なSUVに選ばれているという。

《小松哲也》

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