【ダイハツ タント 試乗】ママなら実感出来る確かな優しさ…まるも亜希子

試乗記 国産車
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ダイハツ タントとまるも亜希子氏
ダイハツ タントとまるも亜希子氏 全 24 枚 拡大写真

ママになってからのドライブは、どこへ行くにも子どもと一緒。それはとてもかけがえのない時間だけれど、やっぱり時には、フゥと溜息をついてしまうこともある。右腕に子ども、左腕にマザーズバッグや買い物袋をさげて、やっとの思いでクルマにたどり着いた時。突然の雨で、ベビーカーがびしょ濡れになりそうな時。運転中に、子どもがグズってギャン泣きしてしまった時。頼れる人は誰もいない、私がしっかりしなければって、ママはひとりでその重圧に耐えている。

『タント』は、そんなママたちの負担を少しでも軽くしようと、モデルチェンジするたびにたくさんのユーザーの声を聞き、クルマづくりに取り入れてきた、元祖・子育てに最適なモアスペース軽自動車。その人気はあっという間に広まって、2003年の初代誕生当初はユーモラスに映った超背高ノッポのスタイリングも、今ではライバルが増え、軽自動車の激戦カテゴリーになっている。

タントは、子どもからもすぐに覚えてもらえそうな、ちょっと愛嬌のあるフェイスに、全高1750mmのいかにも広そうなキャビン、開放感いっぱいの大きなガラスエリアが魅力的。そして助手席側がガバッと大きく開く、ミラクルオープンドアにまずは心奪われる。これは、通常は真ん中にある邪魔な柱を、スライドドアの中に埋め込む「ピラーイン」にすることで、子どもと手をつないだままでも乗り込める、驚異的に広い開口部を実現したものだ。これなら、両腕に大荷物でもスムーズに乗り降りでき、チャイルドシートでのお世話もラクラクで、ママは大助かり。

そしてシートアレンジにも一工夫あって、助手席は超ロングスライド付き。後席は左右別々にスライドするので、子どもが座る側だけ運転席に近づければ、ママがお世話しやすくなるし、子どもも安心だ。また、便利なのは助手席のスライド操作が運転席からもできるところ。子どもが眠ってしまったらそっと倒してあげたり、長い荷物を積む時にもサッと操作ができる。

さらに、背もたれが前に倒れてテーブルになるのも、赤ちゃんのミルクづくりや休憩中のごはんタイムにありがたい。そのまま一番前にスライドすれば、後席の前にぽっかりとスペースができて、オムツ替えの時にママが座れたり、急な雨の時にベビーカーをそのまま車内に避難! なんてこともできちゃう。まさに、乗り降りだけじゃないミラクルがたくさんあるのがタントだ。

運転席に座ってみると、視界がひろびろとしていて、ゆったりした気分になってくる。発進からの加速はまったく力不足はなく、軽やかだ。インパネのスイッチ類はひとつひとつが大きく、スッキリとしていて見やすいし、細かな収納がそこかしこにあって、どうしても多くなってしまう子育てグッズも片付きそうだ。

高速道路に入ると、以前はちょっと気になっていた風切り音などのノイズが、驚くほど小さくなっている。どっしりとした安定感もあり、大人が2人乗っていても悠々としたクルージング。近所の買い物カーとして使うだけじゃもったいないかも? なんて欲張りになりそうだ。

そして、ママの心強い味方になってくれるのは、先進の安全装備の数々。とくに、レーザーレーダーや単眼カメラによって約4~50km/hで走行中に前方の車両を検知して作動する衝突回避支援ブレーキや、歩行者にも作動する衝突警報機能、うっかりミスから守ってくれる車線逸脱警報機能や、誤発進抑制制御機能など、誰でも経験のある“ヒヤリ”に効くのが嬉しい。

こうして改めて、ママとしてタントに触れてみると、その優しさが確かな実感として伝わってくる。タントと一緒なら、なりふりかまわず奮闘する毎日にも、ホッと心癒される瞬間が増えそうだ。

◆ダイハツ タント スペシャルサイト

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌『ティーポ(Tipo)』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。 現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2005-2012等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。公式ブログ 『運転席DEナマトーク!』他アップ中。

《まるも亜希子》

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