【GARMIN VIRB-J XE インプレ中編】強力なブレ補正、スマホやOBD2との連携も自在

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スチールチューブマウントでバイクにカメラを固定。最近のバイクはバーハンドルが多いので、ハンドルへの固定もおすすめだ。
スチールチューブマウントでバイクにカメラを固定。最近のバイクはバーハンドルが多いので、ハンドルへの固定もおすすめだ。 全 25 枚 拡大写真

GARMINが満を持して投入したアクションカメラ、『VIRB-J XE』。インプレの第2回では、さまざまなデバイスとの連携機能を持つ同機を屋外に持ち出し、使いこなしレポートをお届けしたい。

◆ボディにバッテリーとマイクロSDカードと乾燥剤をセット、あとはボタン一つで撮影開始

ここからは実際に使ってみながら更に詳しく紹介していこう。まず最初のセットアップ。防水機能を持つ本機は正面がフタになっており、いわばボディが防水ハウジングを兼ねているような構造だ。バッテリーやマイクロSDカードはこのフタを開けてセットする。また、本機にはシート状の乾燥剤が付属しているので、これもセットする。乾燥剤はレンズのくもりを防ぐ効果がある。

バッテリーが充電されていれば、あとはスイッチを入れるだけで撮影可能だ。録画スイッチは本体右上の部分。一眼レフカメラのシャッターボタンのように、プッシュボタンと回転レバーがあり、レバーの方を回せば撮影開始となる。電源ボタンが別途設けられているが、それを操作する必要はない。レバーを回転すれば自動的に電源が入り、撮影が始まる。プッシュボタンは静止画の撮影用だ。

このように簡単に使いはじめることができるが、最初にスマートフォンとの接続をしておいたほうがいいだろう。本機はディスプレイを搭載しているものの非常に小さく、ボタンも必要最小限しかない。単体でも使えるが、スマホとの連携は実質的に必須と考えておいたほうがいい。今回は『iPhone 6S』と組み合わせて使ったが、非常に快適に操作できたのが印象的だった。Wi-Fiで接続するわけだが、1回目も、それ以降もストレスなくサッと繋がる。スマホをスリープにしておいても、復帰させると瞬時にプレビューが表示されるし、そのプレビュー画像は非常にスムーズな動きで、カクカクすることがない。少し遅延はあるものの、まるで専用のリモコンで操作しているような使用感だ。

スマホ用の専用アプリの機能、操作性もよくできている。GARMINはフィットネスデバイスなどで使うためのスマホアプリをかなり以前からリリースしており、この専用アプリも手慣れた作りといった印象だ。また、設定項目に「プロモード」があり、これを有効にするとホワイトバランス、ISO上限、露出補正などを変更することができる。その気になればかなり本格的な撮影が可能だ。

一方、マウントは両面テープで貼り付けるタイプのベースが2種類と、アームが3本ほど付属している。ベースは1個が平面に貼り付けるためのもの、もう1個がヘルメットのような球体に貼り付けるためのものだ。今回は自動車とバイクへの車載をメインに試用してみたかったので、別売オプションのサクションカップマウント(吸盤マウント)とスチールチューブマウントも用意した。

もう一つ用意したのが、OBD2スキャンツールだ。これは自動車のOBD2コネクタに差し込む非常に小型のデバイスで、GARMINから国内向けに正式発売はされていないが、ネットで探せば1000~3000円程度で購入できる。OBD2搭載車に本機を積んで車載動画を撮るなら、使わない手はない。本機とはBluetoothでペアリングして使う。

◆スペックを欲張らない動画の画質は安定感抜群、ブレ補正は完璧で単気筒バイクでもなめらかな映像が撮れる

とりあえず車載動画を撮影してみた。サクションカップマウントを利用してドライビングレコーダーのようにフロントガラスの上の方にカメラを固定。このマウントは吸盤が非常に大きく、ガッチリしていて強度は十分。ただし、ゲルタイプではないのでガラス以外にはくっつかないと思ったほうがいい。また、フロントガラスの上の方に取り付けるには上下を逆にする必要があるが、その場合は自動的に上下を反転して動画が記録される(もちろんこの機能をキャンセルすることもできる)。

撮影した映像をパソコンで再生してみると、その画質は無難にまとまった印象。びっくりするほどキレイというわけではなく、単純に画質だけでいえば、大口径レンズを搭載していた先代のVIRB-Jのほうが上かもしれない。しかし、総合的な完成度は高く、見ていて安心感がある。例えば手ブレ補正が非常に進歩していて、先代のVIRB-Jでは車載すると画像がグニャグニャと歪む「こんにゃく現象」があったが、本機では完全に解消されている。レンズ歪み補正もよく効いていて、車載動画で背景が横に流れていくような場合でも、魚眼レンズのように背景が歪む不自然さはほとんどない。

また、色味もよくなった。GARMINの映像機器には独特の色味があって、先代のVIRB-Jもそれが顕著だったのだが、本機ではかなりニュートラルな色になっている。ややコントラストが高いのがやっぱりGARMINではあるのだが、好き嫌いの別れる暖色系の発色は消えて、万人受けするナチュラルに映像になった。その意味でも安心感が高くなったといえる。

自動車で簡単に画質をチェックしたあと、オートバイにも搭載してみた。スチールチューブマウントを使ってウインカーステーに固定したが、振動の大きなシングルエンジンのバイクであるにもかかわらず、映像は安定していてブレは全くない。やはりこのカメラのブレ補正の実力はかなり高いようだ。また、たまたま夕方に走ったのだが、画面の中央付近に太陽が入ってしまうような逆光でも映像は大きな破綻をきたさなかった。大きな振動に逆光といった劣悪な状況でもしっかり撮影できるのは心強い。

続いてヘルメットに装着。問題なく撮影できるが、ある程度スピードを出すと首に空気抵抗を感じる。この点では先代のVIRB-Jの形状のほうが有利だった。今回は試せなかったが、本機でバイクの車載映像を撮るなら胸に装着するのがいいかもしれない。


《山田正昭》

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