【ダイハツ タントカスタム 試乗】ママだけに独占させるのはもったいない!…西川淳

試乗記 国産車
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ダイハツ タントカスタム(8インチメモリーナビ(プレミアムシャインディープブルー調)(マーブル柄)、後席モニター(天井吊り下げ式)は、ディラーオプション)
ダイハツ タントカスタム(8インチメモリーナビ(プレミアムシャインディープブルー調)(マーブル柄)、後席モニター(天井吊り下げ式)は、ディラーオプション) 全 24 枚 拡大写真

『タント』って“優しいママ”のクルマ、というイメージがボクのなかでは強くあった。だから、タントカスタムの取材車両がボクの元へとやってきたときには、一瞬、これがホントにあのタント? と自分の目を疑った。

いやぁ、ここまでド派手にキメてくれりゃ、文句はありません。特に、今回試乗した「タントカスタムRS “トップエディション SA II”」。専用グリルやバンパーで、その勇ましさといったら、もはやオーバー軽級。イメージボディカラーのブラックマイカもいいけれど、あえてブラウンマイカやオレンジメタリックに組み合わせても渋いはず。そういう想像力をかき立ててくれるクルマなら、“買う前”の検討段階だっておもしろい。

中がとっても広い、なんてことはこのスタイルを見れば容易に想像が付くだろうし、そもそもタントが大人気の理由も室内の広さと、それを十分に使いこなすための仕掛け、たとえば助手席側の「ミラクルオープンドア」があったから。この広さと使い勝手の良さがあれば、子供連れの若いママでなくても、いろんな用途が思い浮かんでくるというもの。ママだけにタントを独占させちゃもったいない、という意味でも、いっそう迫力の増した新型カスタムは、われわれ男性陣にとっての朗報だろう。

あとは、走りがどうか、だ。タントのある様々なシーンが思い浮かんだとしても、けっこうちゃんと(これがボクの場合、ありとあらゆるクルマに乗ってきているので、けっこうハードルが高かったりする)走ってくれないと、意味がない。高速道路でもストレスなく走って欲しいし、多少曲がりくねった道でもしっかりドライバーの気持ちについてきて欲しい。

この「タントカスタムRS“トップエディション SA II”」をしばらく乗ってみての印象は、“そうとうにしっかり走ってくれる”、というものだった。

まず感心したのは、街乗りでのライド質感の良さだ。下半身にほどよく“重み”があって、背が高いクルマなのに上滑りする感じがまるでない。だから、交差点で曲がっても、路面が多少荒れていても、不安なく運転していける。そして、乗り心地もいい。視界の良さは圧倒的で、あまりに見晴らしがいいから、かえって自分をめいっぱいさらけ出しているようで恥ずかしいくらい。

もっと驚いたのは、高速道路。背が高く、幅の狭い軽自動車に乗っているとは、とても思えないほど、安定していること。これならロングドライブもさほど苦にしないだろう。

全域に渡って走りがいい、ということは、活用できるシーンもさらに増えるということ。あれやこれやと、使いたおす場面を想像する。これがまた、楽しい。

そうだなぁ、ボクだったらさしずめ、日々のパートナーとしてはもちろんのこと、クラシックカーラリーのバックアップ車両あたりにも使いたいね。工具やスペアパーツ、タイヤなんかを山ほど積んで、アクセスポイントを常に先回りしておいてもらう。高速あり、ワインディングありの行程を、タントカスタムなら問題なくクリアしてくれるはず。

見た目の通り、なんとも逞しいヤツじゃないか!

◆ダイハツ タントカスタム スペシャルサイト

西川淳|自動車ライター/編集者
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパーカー少年。自動車における趣味と実用の建設的な分離と両立が最近のテーマ。精密機械工学部出身。

《西川淳》

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