【レクサス NX300h 雪上試乗】軽々とした走りで路面を選ばないドライバビリティ…諸星陽一

試乗記 国産車
レクサス NX300h
レクサス NX300h 全 7 枚 拡大写真

2016年1月末に北海道で開催されたレクサスブランドのウインター試乗会で『NX300h』に試乗した。

【画像全7枚】

試乗コースは十勝スピードウエイのパドックに設けられたハンドリングコースとスキッドパッド。NXは走り出しから非常に軽やかな印象を与えてくれた。見た目はどっしりとしたSUVなのだが、アクセルを踏んでスッと前に進んでく様子はじつに軽やかで乗用車ライクなもの。クルマの大きさも重さもまったく感じない。

NX300hはフロントをエンジン&モーター、リヤをモーターで駆動するタイプの4WD。モーターを採用しているので、駆動力の制御が非常に細かく、緻密な制御が可能となっていて発進をスムーズにしている。

一般道の雪道ではほとんど行わないであろうロック領域にまで達するフルブレーキングも試したところ、ABSがググっと効き効率よく減速していく。ABSは制動距離を短縮することが目的ではないが、よくできたABSは現実として制動距離を短くする。NXのABSはそうしたABSの代表と言ってもいいほど。また、本来の目的であるABS作動中のステアリングの効きも十分に確保されている。

スノードライブについてNXのいいところは、車重と重心の高さを感じさせない部分だろう。大きく、重心の高いクルマを雪道で乗るのは精神的にプレッシャーを感じるが、NXについては基本性能でそこの部分を排除してくれるので、運転がしやすい。まずスタート部分がいいというのは、運転を楽しめる第一歩だといえる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. デンソー・人事情報 2026年1月1日付
  2. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  3. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  4. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  5. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る