【ホンダレーシング】16年の4輪世界戦線と若手育成…GP2に松下信治、GP3には福住仁嶺が参戦

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今年もホンダ系の若手有望株、松下信治がGP2に参戦する。
今年もホンダ系の若手有望株、松下信治がGP2に参戦する。 全 8 枚 拡大写真

ホンダは12日に今季の2輪&4論国内モータースポーツ活動の概要を発表。そのなかで今季の世界戦線および若手育成、モータースポーツ普及活動、鈴鹿ともてぎでのレース開催計画等についても概要を明らかにしている。

4輪の海外トップ戦線であるF1、WTCC(世界ツーリングカー選手権)、そして米国インディカー・シリーズについては基本的に既出の内容の確認ということになるが、まずF1は今季もマクラーレンのみにパワーユニット供給を行ない、05&06年チャンピオンのフェルナンド・アロンソ、09年チャンピオンのジェンソン・バトンという布陣で、“第2次マクラーレン・ホンダ”の2年目に臨む。昨年のような辛いシーズンにはならないことを多くのファンが期待しているのは、言うまでもないところである。

WTCCには「Castrol Honda World Touring Car Team」の2台と、別チーム(チーム名未定)からの1台による計3台の「シビック WTCC」が挑戦。ドライバーはCastrolがT.モンテイロと新加入のR.ハフで、もう1台がN.ミケリスになる。ハフは12年のWTCCチャンピオンだ。

インディカー・シリーズには米国のHPD社(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)が今年もエンジン供給を行なう。6チーム11台の予定で、佐藤琢磨は引き続きAJ.フォイト陣営からの参戦。

若手育成の「Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」(HFDP)を通じては、F1への最大の登竜門とされる欧州のGP2シリーズに今季も松下信治(のぶはる)を送り込む。松下は参戦初年度だった昨年、チャンピオンとなるS.バンドーン(今季スーパーフォーミュラ参戦)と同じART Grand Prixというチームで戦い、1勝をあげる活躍を見せた。今季も同チームでカーナンバー1をつけて戦うとのこと、現時点でF1最短距離にいる若手日本人選手として大いに期待したい。

さらに今年はGP2の次位にあたるカテゴリー、GP3にもホンダ系の若手日本人選手が参戦する。昨年の全日本F3シリーズ4位の福住仁嶺(にれい)がGP2の松下同様、ART Grand PrixでGP3を戦う。福住は昨年末にGP3のテストに参加しており、その時点で彼の今季GP3参戦は松下のGP2継続とともにほぼ規定路線だった。現在の欧州の王道となりつつあるコースをここ(GP3)から辿っていけるかどうか、福住の今後にも要注目である。

全日本F3選手権と、昨年からSUPER GT国内大会のサポートレースとして日本でも始まったFIA-F4、これらにおいてもHFDPは活動を展開、若き才能を支援する。全日本F3にはHFDPレーシングと戸田レーシングの2チームから計3名の参戦で、石川京侍(けいし)、大津弘樹、牧野任祐(ただすけ)といった面々。石川は昨季に続くF3挑戦、大津と牧野はFIA-F4上位ランカーとしてステップアップを果たすかたちになる。

FIA-F4にも3名が参戦。上村(かみむら)優太、石坂瑞基、阪口晴南(せな)である。阪口は1999年生まれの16歳、昨年の全日本カートKFクラスチャンピオンだ(昨年のFIA-F4にも参戦経験あり)。

モータースポーツ普及活動の面では、「N-ONE OWNER'S CUP」や「Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2016」等を展開。また、ホンダのモータースポーツや製品を「見て、遊んで、体感する」イベントで、スーパーフォーミュラ開催時のグランドスタンド裏方面での実施も多い「Enjoy Honda」を今年も全国で開催する。

その他、モビリティランドの運営による鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの両国際サーキットではF1日本GP(鈴鹿/10月7~9日)、WTCC日本ラウンド(もてぎ/9月2~4日)を筆頭に多くのレースを開催。シーズンエンド恒例のファンイベント「Honda Racing THANKS DAY」は12月4日にもてぎで実施される予定だ。

《遠藤俊幸》

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