【アウディ RS3 試乗】豪快そのもの、本格スポーツハッチ…松下宏

試乗記 輸入車
アウディRS3スポーツバック
アウディRS3スポーツバック 全 14 枚 拡大写真

アウディ『RS3スポーツバック』は、本国では先代モデルから設定されていたが、日本では今回の2代目モデルが初登場。アウディのスポーツ部門を受け持つクワトロ社が開発から生産までを手がけたモデルだけに、走りのパフォーマンスは極めて高いレベルにある。

横置きに搭載されるエンジンはかつてのアウディ・クワトロを想起させるような直列5気筒で、2.5リットルの直噴+インタークーラー付きターボ仕様。動力性能は270kW/465Nmを発生する。リッター当たりのパワーで計算すると150psに近い実力である。『A3』はもちろん『S3』とも全く違うクルマであることが分かる。

コンソールのボタンを押してエンジンを始動すると、ブフォンと空吹かしが入ってドライバーの気分を高ぶらせる。最大トルクを発生する回転数は1625~5500回転と幅広く、低速域から十分なトルクを発生するので、1560kgの重量を苦にすることなくぐいぐいとボディを押し出していく。

アクセルを踏み込んでターボが本格的に効き出してからの加速感は豪快そのものだ。日本の交通環境ではあっという間に上限に達する。ちなみに専用のメーターは300km/hまで刻まれていて、最高速は250km/hでリミッターが作動するという。

25mmローダウンされた専用の足回りはかなり硬めの味付けだ。それでも街中での乗り心地をスポイルしておらず、硬すぎるような味付けではない。相当に引き締まった足回りで、ドライブセレクトでモードを選択することで、味付けを変えることもできる。

753万円の価格は相当に高めの印象だが、専用の仕様をふんだんに盛り込んだ本格的なスポーツモデルを手に入れるには、これくらいの予算が必要ということでもある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る