フォークリフト向け非接触充電システムを実用化、ダイフク「D-PAD」技術を採用

エコカー EV
送電台車
送電台車 全 3 枚 拡大写真
ダイフクは、コマツリフトの協力を得て、非接触充電技術「D-PAD」を採用した電動フォークリフト向け非接触充電システムを世界で初めて実用化したと発表した。

新開発したシステムは、送電台車で電動フォークリフトを非接触の状態で充電するもの。従来のケーブルで接続した充電時間は同じながら、プラグを接続するといった作業がなくなるとともに、接触不良などによる障害や事故も低減する。非接触のため磨耗による導電部分の交換などのメンテナンスも不要。

システム構成は、送電台車(送電パッド、高周波インバーター)と受電ユニット(200Vインバーター)で構成し、バッテリーは電動フォークリフトの標準装備のものが使用できる。また、独自の無線技術を用いて送電側・受電側の対向位置を自動認識するため、安定した電力伝送効率を保持し、伝送周波数が10kHz未満であることから、電波法による申請手続きも不要。

同社は、1992年にニュージーランド・オークランド大学と非接触給電技術「HID」の技術提携とライセンス契約を締結した。1993年には世界初の非接触給電モノレール式搬送システムを実用化し、自動車組み立て工場や半導体工場の生産ラインにシステムを納入してきた。

2012年には同大学と非接触充電技術「D-PAD」の技術提携とライセンス契約を新たに締結し、実用化に向けた開発と使用用途調査を進めてきた。

同社では、D-PADをはじめとしたワイヤレス給電・充電ソリューションを、4月20日から幕張メッセで開催される「TECHNO-FRONTIER 2016」のブースに出品する予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 衝突試験、1回の費用はおいくら? ホンダ栃木四輪開発センターで見学
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る