【サウンドチューニング・マニュアル】タイムアライメント編 パート7…「バイアンプ方式」に対応しているかを確認する

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ダイヤトーン・DS-G20
ダイヤトーン・DS-G20 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオにおいての楽しむべき1要素である、“サウンドチューニング”について解説している当コーナー。先月から今月にかけてのテーマは「タイムアライメント」だ。今週は、先週概要をご紹介した「バイアンプ方式を活用した運用術」について、さらに掘り下げていく。

先週はまず、「バイアンプ方式」とは、「フロントスピーカーを鳴らすのに、メインユニットのフロントスピーカー出力とリアスピーカー出力の両方を使う方法である」とご説明した。

だがしかし…。実は、すぺてのスピーカーでできること、ではない。これを行うためには、お使いのスピーカーが「バイアンプ方式」に対応している必要がある。信号を、トゥイーター用とミッドウーファー用に“帯域分割”する装置である、“パッシブクロスオーバーネットワーク”というパーツが、「バイアンプ方式」を可能とする構造となっていなければならないのだ。

もしくは、対応する“パッシブクロスオーバーネットワーク”を自作する、という作戦もあるが、知識がないと難しい。なので、「バイアンプ方式を活用した運用術」を行うためには、対応しているスピーカーに換装することが前提となる。

国産スピーカーならば、写真の『ダイヤトーン・DS-G20』(税抜価格:6万円)や、『カロッツェリア・TS-V172A』(税抜価格:6万円)あたりから上のモデルでないと対応していない。もっと手頃なスピーカーはたくさんあるわけなので、予算的には少々ハードルが高い…。

しかし、バイアンプ方式」を使ってフロントスピーカーを鳴らすと、音質そのものが向上し、「タイムアライメント」を詳細に操れるようにもなる。もっとお手軽なスピーカーよりもそもそもの音質性能が高い上に、さらにサウンドをステップアップさせることもできるのだ。スピーカー交換を検討する際には、「バイアンプ対応モデルならば、タイムアライメントを高度に操ることが可能となる」ことを、ぜひ思い出してほしい。

今回は、ここまでとさせていただく。次週はは「バイアンプ方式を活用した運用術」の具体的なコントロール方法について踏み込んでいく。次週もお付き合いいただけたら幸いだ。

【サウンドチューニング・マニュアル】「タイムアライメント」編 Part.7 「ライトなタイプでの実践方法 その4」

《太田祥三》

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