飛行機の訳、バスの理由…東京~大阪“新幹線以外”の人たち[フォトレポート]

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ウィラーエクスプレスの東京行き「コクーン」の最初の休憩地、名神高速道・草津PA
ウィラーエクスプレスの東京行き「コクーン」の最初の休憩地、名神高速道・草津PA 全 24 枚 拡大写真

東京の大阪の間といえば新幹線を使う人が多いが、陸路や空路を好んで選ぶ人もいる。女優でタレントの堀ちえみさんは2月初旬、自身の公式ブログで「大阪への移動が飛行機の訳」と題した近況を伝えた。あえて“新幹線以外”を選ぶ人たちに聞いてみた(写真24枚)。

1983年のテレビドラマ「スチュワーデス物語」(TBS系)で客室乗務員を演じ脚光を浴びた堀さんは、「最終の新幹線で大阪に戻り、寝てる2人の(子の)手を握って、翌朝始発の新幹線でまた東京へということも多々ありました」とかつてを振り返り、新幹線から飛行機に切り替えた理由をこう伝えた。

「新幹線だと座っている時間が多くて、おまけにメイクしている間や、本番もずーっと座っているので、腰がもたなくなり、飛行機通勤にしたというのが、きっかけです」

「安いから」という理由で空路を選ぶ人もいる。成田~関空を結ぶ“LCC派”だ。この路線には、ピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパンなどが就航し、片道4000円程度からチケットが売られている。

「全部で7000円ぐらいならばLCCを選ぶかも」と話すのは、都内の女性団体職員。アイドルグループのコンサートなどを追いかける彼女は、週末午後の開演にあわせ、「東京から1000円の空港連絡バス、5000円のLCC、1000円の南海線やJR線と乗り継いで大阪に行く」という。

また、彼女は「夜行バスで帰るときもある」と続ける。「最近、大阪市内のホテルや宿がどこもいっぱいで、そういうときはできるだけ“寝れるタイプ”の夜行バス」とも教えてくれた。

大阪のホテルなどがインバウンドたちでどこも満室だった2月中旬、新幹線の東京行き最終「のぞみ64号」のあとに大阪を発つウィラーエクスプレスの“半個室バス”で帰京する機会があった。カプセルホテルの空間に似た「コクーン」だ。

その名の通り“まゆ”のような楕円形の独立シート空間は、窮屈感があるのは否めないが、入口以外は壁・窓に囲まれているので、となりの乗客が気にならない。この日、通路をはさんだとなりのカプセルには「テストがあるから、新幹線よりも早く東京に着くバスを選んだ」という都内の大学生が乗っていた。この日の車内は満席で、半数が女性だった。

「夜行バスで壁がない席だと、スマホとかパソコンの明かりが気になる。となりでスマホが光るのもいやだし、自分もそう思われたくない。あしたのレポートのために、コンセントに充電しながらウェブ見たり、本読んだり。さすがに2時半ごろ寝ちゃったらしく、清水(PA)に止まったのは気づかなかった」(同)

このコクーンは、梅田の専用バスターミナルを21時50分に発ち、名神高速道の草津PAで最初の休憩(25分)、鉄道の“運転停車”に似た乗務員交代用停車を経て、3時過ぎに新東名道の清水PA(NEOPASA清水)、6時20分に池袋駅前へと滑り込む。

運賃は、梅田から池袋までで8200円で、前出のLCC利用の大阪市内~都心の料金とほぼ変わらない。新幹線利用と比べ、陸路・空路とも5000円前後安いうえ、コクーンには電源やエンタメモニターがひとりにひとつ付き、ゴロンと横になれるという利点もある。

池袋で降りたスーツ姿の男性は、「東京に出張。大阪の自宅で子どもたちといる時間を多めにとりたいので、夜行バスを選んだ。これから神田へ向かう」と伝え、スーツケースを転がしながら、足早に駅へと向かっていった。

《レスポンス編集部》

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