【ボルボ S60ポールスター 試乗】迫力と高性能と洗練の融合…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボS60ポールスター
ボルボS60ポールスター 全 9 枚 拡大写真

ボルボとポールスター社の共同開発による初のコンプリートカー。サーキットでお馴染みのレーベルブルー(他に白、黒がある)を纏ったこのモデルで間違いなく言えるのは、ボルボ最強のロードゴーイングカーということだ。

搭載エンジンは3リットルの直6ターボで350ps/51.0kgmの性能。ほかに30段階に調整可能なデュアルフローバルブを用いたダンパー(オーリンズと共同開発)や、スプリング、スタビライザー、サスペンション接合部などの強化、ストラットバーの追加など。ブレーキ、排気系ももちろん専用。それと当然ながら駆動方式にはAWDが採用される。

実際の走りは「これがボルボか!?」と思わせられるほどのパワフルさ、迫力。とくに「スポーツモード」でアクセルを踏み込むと、一段と凄みを増した排気サウンドを轟かせながら、前方に吸い込まれるような加速を示す。が、究極的なパワフルさだが、サスペンション、ステアリングのセッティングが非常に洗練された印象なのは“昔のトガったR”の頃とは一線を画すものだ。安定した走りっぷりはお見事というほかない。

安全装備・機能を始め、室内空間のしつらえは最新の上質なボルボそのもの。迫力と高性能と上質さが見事にバランスしながら詰め込まれている…そんな1台だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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