新幹線で九州~北海道、意外な需要…北海道新幹線3月開業

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北海道新幹線が3月に開業し、北は函館から南は鹿児島まで、レール幅1435mm(標準軌)の線路で結ばれる。ビジネス利用客や駅スタッフからは「乗り換えや接続の悪さで敬遠されそうだが、新幹線を乗り継いで九州と北海道を移動する人は意外といる」といった声が聞こえた。

輸送機器メーカーに勤める40代の男性は、「長崎、神戸、川崎、函館とグループ企業を一回でまわるとき、これからは新幹線を使う機会が増えるかも。いままでは川崎と函館の間は飛行機が多かったけど」という。

函館空港の本州への国内線は、日本航空(JAL)や全日空(ANA)、エア・ドゥ(ADO)などによる羽田線が1日10往復、大阪(伊丹)線が2往復、名古屋(中部)線が2往復。九州・中国・四国などを結ぶ便は設定されていない。

東京と函館の間は、フライト時間が1時間半。北海道新幹線は飛行機と同じく1日10往復で、所要時間は4時間台。「安くて早い」といわれる空路が優位といわれているが、「ビジネス利用や、フルムーンパスを持つ中高年、ジャパンレールパスを使う外国人旅行客などは、搭乗のわずらわしさからか、新幹線を乗り継ぐという人もいる」とJR関係者は話していた。

前出の男性は、「防衛関連部門にいる同僚は、年末に札幌、青森、横浜、広島、山口、那覇と向かったらしいが、そのとき『飛行機と列車を乗り継ぐのがたいへん』とこぼしてた。さすがに那覇は無理だけど、列車だけを乗り継いで出張できるとラクかも」と笑った。

いっぽう、JR東京駅の東海道新幹線・東北新幹線の連絡口スタッフは、「鹿児島からではないが、九州と青森を行き来する客はいる。出張利用などの客は、途中下車の回数も多いみたい。自分がこの改札業務につく時間だけでも、九州エリアと青森方面の間のきっぷを持つ客を毎日見かける。1日、2~3人はいるんじゃないか」と話していた。

《レスポンス編集部》

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