【BMW 3シリーズ 試乗】330i Sport、惚れ直した走りの味わい…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW 330i Sport
BMW 330i Sport 全 9 枚 拡大写真

ガソリンエンジンがすべて新世代に刷新されたBMW『3シリーズ』。そのうち「330」はこれまでの「328」に代わるモデルで、4気筒2リットルと排気量は同等で、スペックは最高出力が+7psの252psに、JC08モード燃費も15.4km/リットルへと僅かながら向上させている。

ともかく乗ってみて、驚いた。聞こえが大袈裟だが“惚れ直す”としかいいようのない走りっぷりを味わわせてくれたからだ。エンジンより先に実感したのはサスペンション、ステアリング系が一段と洗練されたこと。ステアリングは山道で切っていくと、コチラの意志どおりの反応を示してくれ、かつその感触の繊細さが嬉しいところ。サスペンションもしっとりとした乗り味を確保しながら、懐の深いストロークでクルマを常に支えてくれる。試乗車の車検証を確かめると、車両重量は1600kg、前/後=800/800kgだった。

エンジンも4気筒らしく軽快なうえで、8速ATが的確に制御、回すと心地よい音を低く聞かせてくれる。オルガン式のアクセルペダルで操作していると、オンだけでなくオフでもまるで右足の靴底がエンジンに張り付いたように意のままに呼応してくれる。

“コロナリング”のデザインが新しいヘッドランプまわりなどフェイスリフトも実行している。いつもどおり、わかる人にはわかる変更だ。ブランドを選ぶということは、その世界観に触れられ、味わえることなのだ…そう再認識させられた。          

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る