安全なくして二輪市場の活性化なし…警視庁主催でバイクイベント

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警視庁主催のEnjoy Motor Life in Tokyoで、二輪車の交通安全を啓蒙したアンガールズ。
警視庁主催のEnjoy Motor Life in Tokyoで、二輪車の交通安全を啓蒙したアンガールズ。 全 24 枚 拡大写真

東京都内で毎年、二輪車の事故が多く発生していることから官民一体となってバイク事故ゼロを目指し、ライダーらに楽しくバイクライフを送ってもらうためのイベント『Enjoy Motor Life in Tokyo』が2月29日、東京・中野サンプラザにて開催された。

主催したのは、警視庁交通部。イベントの冒頭で同・参事官の三藤晋也氏は、都内における交通事故情勢について言及した。

「昨年、都内におきましての交通人身事故死者数につきましては、平成13年から15年連続での減少となりましたが、161名の尊い命が失われました。そのなかで二輪車乗車中の交通事故死者数は38名。一昨年に比べますと、7名の減少となりますが、全交通事故死者数に占める二輪車死者の割合は約24%を占め、これは全国平均が16%になりますので、8ポイントも高い状況が続いております」

依然として速度超過による単独事故、そして交差点での右直事故や出会い頭の事故が多くなっているとのこと。また、損傷主部位については頭部に次いで腹胸部が多く、年齢別では40代、50代が全体の4割を占めているという。

警視庁ではこうした事故情勢を受けて、バイクの重大交通事故を抑止するための交通事故防止策を推進。最近増えているリターンライダーのための二輪車実技教室や、胸部プロテクター推奨などを引き続き進めていく。三藤氏は「二輪車の安全なくしては、二輪市場の活性化はない」と考えている。

イベントには人気お笑いコンビのアンガールズをゲストに招きくなどして工夫を凝らした。アンガールズのふたりは、胸部プロテクターの普及や交通ルール厳守を会場に集まったライダーらに訴えた。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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