スマホで簡単操縦、レジャー用ドローン「Bebop2」発表…仏パロット

航空 テクノロジー
仏パロット社レジャー用ドローン「Bebop2」発表会(2016年3月1日)
仏パロット社レジャー用ドローン「Bebop2」発表会(2016年3月1日) 全 8 枚 拡大写真

仏パロット社はレジャー用ドローン「Bebop2」の発表会を3月1日、都内で開催した。来日したディレクターのクリス・ロバーツ氏がプレゼンテーションを行なった。

「2010年、ドローンがこんなに速く、高く、安定して飛べるとは誰も想像していなかった」とクリス氏。

「カメラが製品と一体化されているため軽量化できている。これによってコントロールしやすく、負荷がかからない」というBebop2は、コンパクト・頑丈・安定動作・超軽量(500g)を特徴としている。同重量クラスのドローンとしては初めて25分の飛行時間を達成した。

「操作は簡単。特別な操作スキルはいらない。スマホ、タブレットがあれば操作でき
る」

無料アプリ「FreeFlight3」をダウンロードするだけで、Bebop2はWi-Fi接続のスマートフォンやタブレットを通して簡単に操縦できる。方向を指示する際は、操縦デバイスをその方向に傾ければ、正確に指示に従う。

「風が強くても対応できるように、かなりの時間をかけて何度もテストをした。さまざまな天候条件でも安定性を確保することができるようになった」

多くのドローンが懸念されている安定性の問題。パロットはこの問題に徹底的に取り組んだ。最終的にヨーロッパアルプスの最高峰モンブランの標高3300m地点でテストを実地したという。

Bebop2の最高時速は、水平方向で時速60km、垂直方向で時速21km。最高速度への到達時間は14秒で、制動時間は4.5秒だ。最大風速時速63kmの向かい風でも飛行が可能で、20秒以内に100mの高度に到達できる。

機体に搭載した1400万画素の魚眼レンズカメラは、3機軸の仕組みでデジタル上の安全性を実現しておりフルHD動画を撮影できる。操縦用のデバイス画面には、フライト映像がライブストリーミング配信され、動画を見ながら操縦することが可能だ。

カメラの角度は最大180度までデジタル上で変更可能。また、動画や写真を垂直方向に撮影することができる。オプションのラジコン型コントローラー「スカイコントローラー ブラック エディション」を使うことで飛行距離を最大2kmまで延長できる。

パロットはドローンビジネスを取り巻く規制問題に対しても積極的だ。

「どの国にも法的枠組みはあり、それは通常のこと。新しい技術に対して規制は重要であり、消費者にとっては確実性を保つ。国交省と接触して、ブランドとしても規制枠組みの中で啓蒙活動をしていく」

発売は3月下旬。Bebop2は6万7500円、Bebop2+スカイコントローラー ブラック エディションは10万2500円(各税抜き)。

《大日方航@CycleStyle》

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