NVIDIAは、ドローンや自律型ロボット向けに機械学習の力で、自ら学び、自律稼働できるマシンを作ることができる「Jetson TX1」を日本国内でも提供開始すると発表した。
「Jetson TX1」をドローンに活用することで、リモコンで飛ぶだけでなく、自ら経路を考えて飛行し、探索や救助が行うことが可能となる。また周りの人々を写すだけでなく、不審者を見つけだすことができる小型セキュリティ・システムにもなる。
また、命じられたタスクをこなすだけでなく、個人の習慣に合わせて作業内容を調整できるロボットの実現が可能になる。これらは、機械学習、コンピュータビジョン、ナビゲーションなどの機能を組み込むことで作りあげられる。
「Jetson TX1」は、オブジェクトの認識や情報の解釈を学習できるコンピュータ・ソフトウェア、ディープ・ニューラル・ネットワークに対応した世界初の組み込みコンピュータ。このコンピュータ・プログラミングの新しいアプローチは機械学習と呼ばれ、画像認識、会話の解釈、家具が点在する部屋をどう通ればいいのか解釈するなど、複雑なタスクを行うことができる。
Jetsonは、15年前の世界最速スーパーコンピュータに匹敵する1テラフロップスの処理能力を持ち、わずかな消費電力で、機械学習、コンピュータビジョン、GPUコンピューティング、グラフィックスなどに優れたパフォーマンスを発揮する。
「Jetson TX1」は、モジュールだけでなく、開発キットという形でも販売され、ホビーストもプロフェッショナルも、高度な自律機器を開発・検証することが可能となる。