燃費は?乗心地は? ホンダ オデッセイ ハイブリッド で鬼怒川へ…温泉宿で愛犬と過ごす

試乗記 国産車
燃費は?乗心地は? ホンダ オデッセイハイブリッド で鬼怒川へ…温泉宿で愛犬と過ごす
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ホンダ『オデッセイ』は、わが家の“旅するラブラドールレトリーバー”マリアが大のお気に入りのドッグフレンドリーカー。何しろわが家にやってきたときにあった、マリアの愛車1号車が2代目「オデッセイ アブソルート」だったのだ。

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そんなドッグフレンドリーミニバンのオデッセイに待望のハイブリッドモデルが加わった。『アコード』用2モーターのスポーツハイブリッド「iMMD」を小型化・高出力化しコストダウンを計り、2リットルエンジンは145ps、17.8kg-m。モーターは何と184ps、32.1kg-mというアコードの143ps、16.8kg-m/169ps、31.3kg-mを凌ぐエンジン&モーターパワーを手に入れたのだ。

しかも燃費性能は大型ミニバンとして突出した最高26.0km/リットルを達成。直接的ライバルのハイブリッドミニバンは18.0km/リットルなのである。これなら遠出も経済的…なんていう話を聞きつけた自称自動車評論犬歴8年のマリアが黙っているはずもない。「開業したばかりの、オデッセイハイブリッドに似合う純和風の犬と泊まれる高級旅館が鬼怒川にあるから連れてってワン!」である。

◆低床フロアで犬も乗せやすく、くつろぎのフロア空間も

5代目となるオデッセイは、ホンダらしい“走りのミニバン”を成立させる低床、低重心パッケージを継承しつつ、歴代初の両側スライドドアを備え、3列目席をくるりと回転させ床下に格納すれば、大容量ステーションワゴンとして機能する使い勝手の良さ、ドッグフレンドリー度を備えている。

7人乗りの2列目席はキャプテンタイプ。ゆりかごのようなかけ心地を実現するためシート表皮裏に厚さ3cmのウレタンクッションが張られた、最大74cmものスライド量を持つプレミアムクレードルシートが奢られるのが大きな特徴。8人乗りは座面一体のベンチタイプでスライド量は28cm。どちらを選んでも犬の乗せやすさは完璧だ。

特にプレミアムクレードルシートは前後はもちろん左右にもスライドし、中寄せして最後端位置までスライドさせると、2列目席足元に幅132cm、奥行き92cmもの完全フラットな大型犬がゆったりくつろげるほどのフロアが出現する。

もちろん犬の乗降性も乗用車最高レベル。スライドドア部分の段差のないステップ高は標準車でノンステップバスと同じ地上30cm、10mmのローダウンを施したアブソルートは29cmと低い。ラゲッジ側の開口部地上高も標準車52.5cm、アブソルート51.5cm。世界のステーションワゴンの平均値62cmよりずっと低いのだ(青山調べ)。つまり犬はスライドドア、バックドアの両方から快適に乗り降りすることができる。3列目席を格納すれば、開口部から段差のない、大型犬2頭でもくつろげるステーションワゴン的なラゲッジスペースになるのだから使いやすい。

さらに大型ミニバンならではの後席用エアコン、吹き出し口の装備(EXグレードは運転席/助手席/後席独立トリプルゾーン温度調整機能付き)は、暑がりの犬が車内で1年中、快適に過ごせる切り札ともなりうる。

犬の乗せ場所も多彩だ。もっとも快適な2列目席、フラットで安定して乗れる3列目席、3列目席を格納した広大なラゲッジフロア、そして先に触れた7人乗りプレミアムクレードルシート仕様の2列目席足元フロアスペースがある。

◆実燃費も満足の数値、低重心が走りに貢献

今回の目的地は、“愛犬と楽しむ宿”をコンセプトとしたしぶごえグループ最新の1軒、昨年12月にオープンしたばかりの温泉旅館「鬼怒川 絆」。

鬼怒川へ向かったオデッセイハイブリッドは標準車の8人乗りベンチシート仕様。オデッセイの場合、7人乗りと8人乗りの販売比率は7:3とプレミアムクレードルシートが人気だが、標準車はマリアのリクエスト。ベンチシートだとシートが一体で横幅が広く、特等席の2列目席に妹のジャックラッセルのララといっしょに乗車できるからドライブもわいわい楽しいらしい。

しかも、スライドドアからフロアに乗車したあと、2列目席に飛び乗る際、ベンチシートのほうがフロアからの高さが低く(ベンチシート32cm、プレミアムクレードルシート35cm)、今年10歳のシニア犬のマリアにとってより乗車が楽なのだそう。うーん、細かいところまでしっかりチェックしてるなぁ。

東北自動車道を走る、16インチタイヤを履くオッセイハイブリッドは快適そのものだ。発進がEVのオデッセイハイブリッドは余裕あるモータートルクを生かし、エンジン回転を押さえたガソリン車とは別格の静かさを披露してくれるとともに、前席下に配置された約40kgのリチウムイオンバッテリーの重量増ぶんとさらなる低重心化によって、一段と滑らかでショックの少ない高級サルーンに匹敵する乗り心地を示してくれるのだ。

ハイブリッド化による乗り心地の向上は、もちろんスポーティバージョン、17インチタイヤ、専用ローダウンサスペンションを奢ったアブソルートも同様だ。以前は、犬を乗せる前提なら乗り心地面で有利な標準車を薦めたものだが、今ならドッグカーフレンドリーカーとしても「アブソルートを自信をもって薦められるワン」と、マリアも言っている。

大人2名、犬2頭、そして犬のマイベッド2つを含む大荷物を乗せたオデッセイハイブリッドは東北自動車道の長い下り坂ではひんぱんにEVモードに入り、途中、最高18.0km/リットル(ECON ON/エアコンオート25度設定)の実燃費を達成。スライドドアを持つ大型ミニバンとしては驚異的な燃費性能である。

◆鬼怒川温泉へ、純和風犬連れ専門宿に到着

東京の奥座敷とも呼ばれる鬼怒川温泉の玄関口にある「温泉旅館 鬼怒川 絆」は、東京から約2時間、東北自動車道・宇都宮JCTから分岐する日光宇都宮道路・今市ICから約20分の距離にあり、アクセス性は抜群。立派な門構えで待ち構えているから迷うことはない。駐車スペースが玄関のすぐ横にあるのも、犬連れにはとてもありがたい。

敷地面積は約2700坪、日本庭園を囲むように造られた純和風の客室は迎賓室、貴賓室、特別室を含め12タイプ、全25室。犬連れ専門宿としては関東最大級の規模を誇る。

仲居さんに迎えられ、玄関を入るとそこは吹き抜けの風情ある空間。館内外施設はロビー、足湯もある広大な日本庭園、畳100畳以上の靴のまま上がれる屋内ドッグラン(かつての大宴会場)、屋上の天空ドッグラン(約200坪)、敷地外のドッグラン、男女別の大浴場(温泉)、家族露天風呂、14室の個室食事処などがあり、随所にペットアメニティが配置され、宿にうるさい犬連れ客を感動、満足させること必至。

オデッセイハイブリッドから降ろした大荷物を番頭さんに預け、仲居さんに先導され、引き戸をくぐり(自動です)、日本庭園を眺めつつ中廊下を渡った奥にある竜胆(りんどう)が今日のお部屋。広さ182平米。本間、広縁、次の間(ダイニングルーム)、寝室(ベッド)、内湯、露天風呂、愛犬用露天風呂、広々したトイレ、ウェットバーが備わり。ペットアメニティも充実している。

オデッセイハイブリッドにマリアとララを乗せるため使用した純正ペットアクセサリー「Honda Dogシリーズ」のアイテム紹介、「鬼怒川 絆」の滞在の様子は続編でお伝えしたい。

《取材協力》
ホンダ

ホンダアクセス

鬼怒川 絆
栃木県日光市鬼怒川温泉大原1422-4
03-6453-7181

《青山尚暉》

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