アウディで技術開発を担当するシュテファン・クニウシュ取締役はドイツ・インゴルシュタットにある本社で日本の報道陣とのグループインタビューに応じ、今後毎年1機種以上のプラグインハイブリッド車(PHEV)を市場投入する方針を明らかにした。
クニウシュ取締役はPHEVの商品展開について「すでに『A3 e-トロン』を市場投入しているし、今年は『Q7 e-トロン』を導入する。今後も毎年最低でも1機種のPHEVを市場投入していく」と述べた
また「我々の電動化に関するプロジェクトでは、バッテリー駆動の電気自動車(ピュアEV)や燃料電池車の開発も進めていく」とした上で、「ピュアEVの『R8 e-トロン』は2016年から小ロット生産を開始し、18年にはフランクフルトモーターショーでワールドプレミアした『e-トロン クワトロコンセプト』をベースとした1充電あたり航続距離500kmを可能にするピュアEVを導入する」とも述べた。
さらに「『A8』、『A7』、『A6』に関してもモデルチェンジのタイミングに合わせて電動化モデルを追加していく」ことも明らかにした。
フォルクスワーゲンが15年に発表したEV専用プラットフォーム『MEB』の展開に関しては「MEBをベースにしたA3の電動化車両を造ることになる」とした。
グループインタビューに先立って行われた年次報告会見でルパート シュタートラー取締役会会長は「今後PHEVやピュアEVが増えていき、25年には販売台数の20~25%を占めるようになる。我々はこの変革をアクティブに、そして真剣に進める」との考えを示していた。