【鈴鹿の名“対決”】WGP史に残るシュワンツ vs レイニー…1989年WGP日本GP

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鈴鹿の名対決 1989年WGP日本GP シュワンツ vs レイニー
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1987年から開催が始まった鈴鹿でのロードレース世界選手権(WGP)日本GP。89年大会は、ケビン・シュワンツとウェイン・レイニーによる壮絶なバトルが展開された。

ケビン・シュワンツ vs ウェイン・レイニー

同じアメリカ出身で、歳も比較的近く、 500ccクラスへのフル参戦も同じ88年からスタート。お互いに「負けたくない」というライバル心が、数々の名バトルを生んだ。その一つとして今でも語り継がれているのが、89年のWGP鈴鹿ラウンドだ。

スタート直後からトップに立ったレイニーが一気に後続を引き離す、得意とする勝ちパターンに持ち込む。いつもならレイニーの独走レースとなっていくのだが、後続集団から抜け出たシュワンツが猛追を開始。レース中盤に首位のレイニーに追いつくと、ファンも手に汗握る2人の意地と意地のぶつかり合うバトルに突入していく。

シケイン入り口の狭いスペースに飛び込んだシュワンツがトップを奪うと、すかさずレイニーも反撃。すぐに並びトップを奪い返す。こうしてに毎ラップのように順位が入れ替わっていく。特に圧巻だったのは14周目。前周のシケインから1コーナーまでの間で4度ものトップ交代が見られ、まさに“抜きつ抜かれつ”の争いに。

2人の勢いは周回を重ねるごとに増していき、コーナー出口で激しくテールスライド。タイヤも限界いっぱいまで酷使していたため、コントロール不能になるギリギリのところを、2人は必死でコントロールしながら戦っていたのだ。

息の詰まるような攻防戦は、最終ラップの1コーナーで決着。インを突いたシュワンツがトップを奪い、そのままチェッカー。鈴鹿ラウンド2連覇を飾った。この後も各サーキットで激しいバトルを演じたシュワンツとレイニー。2人のライバル対決は、この89年鈴鹿から始まったのだった。

鈴鹿サーキットでは3月12・13日、「2016 モータースポーツファン感謝デー」が開催。今回のテーマは「対決」。様々なゲストや車両が登場し、バトルを繰り広げる。

《吉田 知弘》

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