文化財的価値なし…都心に残る有人改札、駅改修とともに消えるか

鉄道 企業動向
都営三田線日比谷駅にある有人改札(ラッチ)。現在は使用されていない
都営三田線日比谷駅にある有人改札(ラッチ)。現在は使用されていない 全 20 枚 拡大写真

東京都内の鉄道駅改札口には、そのほとんどで自動改札機が導入されているが、都心に有人改札がわずかに残っている。都営地下鉄三田線の日比谷駅に現存するスチール製の「ラッチ」もそのひとつだ(写真20枚)。

都などは、この日比谷駅のラッチについて「文化財として残す予定はない」「日比谷駅の改修にあわせて撤去される予定」と話していた。

現場は都営三田線ホームのすぐ上、地下1階部分。自動改札機の横に、スチール製で銀色の“箱”が2つ残っている。「年間を通してこのラッチのなかに駅員が立つこともない」(駅員)ということで、枠のなかにはきっぷにパチンとハサミを入れたあとの紙片など、その痕跡はない。きれいな状態で放置されている。都は、「この日比谷駅のほかに、もうひとつ有人改札がある」と教えてくれた。

「市ヶ谷駅にまだ残っている。都営新宿線とJR中央線・東京メトロ有楽町線南北線を連絡する『地下鉄のりかえ専用口』に有人改札のラッチがある。こちらは現役で、都営の職員が立っている」

大手町や銀座の地下鉄改札口周辺は、日比谷駅にある役目を終えたラッチのような珍物件がほかにもある。SFメトロカードの回収箱や内線電話、パタパタまわるフラップ回転式カレンダーの前では、その懐かしい姿を写真に収めようとする利用者の姿があった。

《レスポンス編集部》

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