バイクひき逃げ後、容疑車両を修理工場へ持ち込んだ女に有罪判決

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昨年11月、福岡県みやま市内の市道で原付バイクをひき逃げし、運転者に重傷を負わせたとして、ひき逃げなどの罪に問われた94歳の女に対する判決公判が4日、福岡地裁柳川支部で開かれた。裁判所は被告の女に対して執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は2015年11月2日の午後3時50分ごろ発生している。みやま市瀬高町太神付近の市道交差点を進行していた原付バイクと軽乗用車が出会い頭に衝突。バイクを運転していた16歳の男性が頭部強打で一時は意識不明となる重傷となったが、クルマは現場から逃走した。

重傷ひき逃げ事件として捜査を開始した警察は、修理のために自動車工場へ持ち込まれていた容疑車両と同一のクルマを発見。現場で採取した破片とも照合されたことから、このクルマを使用していた同市内に在住する93歳(当時)の女を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。検察も同罪で起訴していた。

公判で被告弁護側は「被告は高齢であり、人身事故を起こした認識はなく、修理についても証拠隠滅の意図は無かった」と主張していたが、福岡地裁柳川支部の古川大吾裁判官は「現場の状況や、被告が取った事故後の行動から、被告には事故を起こした認識があった」と認定した。

その上で裁判官は「被害者には後遺障害が生じており、刑事責任は軽視できるものではない」として、被告に対して懲役1年6か月(執行猶予3年)の有罪を言い渡している。

《石田真一》

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