カスタムカーショーにも適合表示を...自動車検査法人

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カスタムカーショーの会場で保安基準の適合状況を確認する検査官(名古屋市)
カスタムカーショーの会場で保安基準の適合状況を確認する検査官(名古屋市) 全 2 枚 拡大写真

独立行政法人「自動車検査法人」(新宿区)は9日、カスタムカーショー「名古屋オートトレンド2016」で2月27日に実施した不正改造車を排除する取り組みの結果を公表した。

出店車両493台のうち25台が保安基準に適合しないショーモデルであったが、「公道走行可能」の表示や明確な「公道走行不可」の表示がなかった。これらの車両について口頭で改善を求め、25台の出展者すべてが明確な表示に改めた。

「カスタムカーショーでは派手な仮装で目を引くケースがあるが、それが路上を走れるかのような展示をしている場合がある。実際に装備しても公道を走らない限り違反ではないが出展者にも理解を求めて、不正改造車を排除する取り組みを行っている」(同業務課)。

指導を受けた内訳で最も多かったのはタイヤのはみ出しなど回転部分の突出で17台。ほかに灯火関係6台、エア・スポイラーと窓ガラス貼付物が各5台あった。

「灯火の色は、ストップランプは赤、バックランプは白などと決まっていて、それ以外は違法。また、最近はやっている例では、ヘッドライトをユニットごと交換するようなLEDライトがあるが、これも保安基準に適合しない場合があるので注意をしてほしい」(同上)。

不正改造車の多くは街頭検査や自動車検査などで是正を求められる。今回のような取り組みはショーで展示されたカスタムパーツが、そのまま公道走行で使われることのないような表示を求めるもので、いわば次善の対策だ。

名古屋市だけでなく全国で開催されるカスタムカーショー4か所で、10年前からこうした取り組みを実施している。同法人は、安全確保と環境保全のために自動車検査で保安基準適合性を判断する特定法人。

《中島みなみ》

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