キャセイパシフィック航空、純利益が91%増…15年通期

航空 企業動向
キャセイパシフィックのエアバスA350-900
キャセイパシフィックのエアバスA350-900 全 1 枚 拡大写真

香港のキャセイパシフィック航空グループは3月9日、2015年通期(1月~12月)決算の純利益が前年比90.5%増の60億香港ドル(約880億円)、一株あたりの利益が90.4%増の152.5香港セント(約22円)だったと発表した。

旅客事業の売上高は3.5%減の730億4700万香港ドル。イールド(旅客1人あたりの収入単価)は11.4%減の59.6香港セント。減少の要因は、他社との競争激化、燃油サーチャージの大幅減、外国為替の動向など。一部の長距離路線では上級クラスの需要が想定を下回った。新規路線の開設などにより、提供座席数は5.9%増。利用率は2.4ポイント増の85.7%だった。

キャセイパシフィックと香港ドラゴン航空(現キャセイドラゴン航空)の燃料費(ヘッジによる影響を除く)は、平均燃料価格の下落(40.3%減)が影響し、37.8%減。燃料費はグループの最大コスト要因で、営業コスト全体の34%を占める。なお、ヘッジによる損失を加味した燃料費は18.2%減にとどまる。

昨年のキャセイパシフィックは、モスクワ線とドーハ線を運休にした一方、チューリッヒ線、ボストン線、デュッセルドルフ線を新規開設し、3路線ともに好調を維持している。今年6月にはマドリード、9月にはロンドン(ガトウィック)線を開設する。また、同社は最新鋭のエアバスA350-900を5月から年末にかけて計12機受領する予定。

《日下部みずき》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「めっちゃかっけぇ」日産『ティアナ』新型に反響続々! 最新コックピットに15スピーカー付きで約310万円の価格にも注目
  2. 「エスティマ難民」のあなたに? トヨタ『シエナ』2026年モデル発表…11月の新型車記事ベスト5
  3. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…11月掲載のリコール記事ランキング
  4. もっと良くなったはず? 日産『ローグPHEV』は三菱アウトランダーPHEV派生…海外報道
  5. 27万6000km走行の初代ポルシェ『カイエン』、28か国を4か月で走破…耐久性を実証
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る