JR東日本、2019年度末までに常磐線全線再開へ…除染「見通し立った」

鉄道 企業動向
JR東日本は2019年度末の常磐線全線再開を目指す。写真は帰還困難区域内の常磐線の線路(大熊町夫沢付近・2015年8月7日)。
JR東日本は2019年度末の常磐線全線再開を目指す。写真は帰還困難区域内の常磐線の線路(大熊町夫沢付近・2015年8月7日)。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本は3月10日、震災や原発事故により一部の区間が不通になっている常磐線について、2019年度末までに全線の運転再開を目指すと発表した。

常磐線は、日暮里(東京都荒川区)~岩沼(宮城県岩沼市)間を結ぶ鉄道路線。2011年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で、現在も竜田(福島県楢葉町)~原ノ町(南相馬市)間46.0kmと相馬(相馬市)~浜吉田(宮城県亘理町)間22.6kmが不通となっている。

発表によると、小高~原ノ町間が今春再開の予定。相馬~浜吉田間も一部のルートを内陸側に変更して12月末までに再開する予定だ。浪江~小高間は2017年春、竜田~富岡間は2017年内の再開を予定している。

原発事故による帰還困難区域を通る富岡~浪江間は、「除染・復旧工事実施にあたっての課題解決の見通しが立った」とし、2019年度末までの再開を目指す。除染のほか地震により被害を受けた線路施設などの復旧工事を一体的に実施する。まずは3月18日から、地震により崩壊した大野~双葉間の第一前田川橋りょうの復旧工事に着手する予定だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  4. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  5. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  6. MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
  7. VW『ゴルフ』改良新型、新PHEVはEVモード143kmに拡大…欧州受注スタート
  8. BMWが14車種の新型車を発売へ…『X3』や『1シリーズ』に新型 2024年
  9. 『セリカ』はGRで復活か? エンジンは?---トヨタの名車が再登場へ
  10. トヨタ紡織が「FCアシスト自転車」など、カーボンニュートラルに向けた製品・技術を展示へ…くるまのテクノロジー展2024
ランキングをもっと見る