東京商工リサーチによると、自動車用溶接治具・設備の設計製作のラム・インターナショナル日本が3月2日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は26億2003万円。
同社は、中国の上海や広州、天津などに所在する現地法人の事業所で製造した治具や溶接ロボットを国内外の自動車メーカーや関連部品メーカーなどへ納入し、2012年12月期は売上高12億435万円を計上していた。好調な中国経済に支えられ、2014年のグループ売上高は約120億円へ拡大したものの、そのうち中国での売上高が約8割を占める依存度の高い構造となっていた。
2015年に入ると中国の景気減速の影響から、同社グループ会社に対する中国の金融機関の融資姿勢が硬化し資金繰りが悪化。また、中国子会社の顧客である自動車部品メーカーからの受注も減少し、グループ全体の売上高は前期から半減。タイやメキシコなど中国以外に所在する事業拠点の業績拡大を目指したが奏効せず、2015年12月25日に事業停止、今回の措置となった。