【ジュネーブモーターショー16】“新しいVW”の電気自動車戦略、鍵はEVモジュール…e-モビリティ担当責任者

自動車 ビジネス 企業動向
フォルクスワーゲンAG e-モビリティ 担当責任者 トーマス・リーバー氏
フォルクスワーゲンAG e-モビリティ 担当責任者 トーマス・リーバー氏 全 4 枚 拡大写真
3月にスイスで開かれたジュネーブモーターショー16において、フォルクスワーゲン(VW)のe-モビリティ(自動車の電動化)を担当する部署の責任者、トーマス・リーバー氏に話を聞く機会を得た。排ガス不正問題で注目を集めたVW。その復活劇の鍵となる電気自動車戦略について聞いた。

VWのe-モビリティに該当する車種は、現在『e-up!』、『e-ゴルフ』、『ゴルフGTE』、『パサートGTE』の4車種(ゴルフGTE以外は日本未発売)。前車2台が電気自動車(EV)で、後車2台がプラグインハイブリッド車(PHV)だ。

「これが今現在のe-モビリティの全体像」と語るリーバー氏。そして「我々が今非常に重要だと感じているのが、航続距離を伸ばすということと、市場価格を下げるということだ」と、現在2つの課題について取り組んでいることを明かした上で、「(その答えとして)来年には航続距離が300kmの新型e-ゴルフを市場に投入する予定」と語った。

VW全体としては、2020年から25年の間に世界各地の主要な市場において、製品の大きな部分をEV化していきたいと話すリーバー氏。「それを実現するために、EV用のモジュールを開発中。MEBというもので、電気自動車のベースとなるモジュールコンセプトだ」と、その戦略を語る。今年の1月に開かれたCESで初公開された『BUDD-e』を例に挙げ、「まったく新しい室内空間、まったく新しいフィーリング、まったく新しいものが繋がる。それが新しいVW」と、この新開発EVモジュールがVW復活シナリオに不可欠であることを強調した。


《取材協力》
フォルクスワーゲン

《関 航介》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る