3月からプレ放送スタート、ドライバー向け放送局「アマネク」その特徴と展望は

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クルマ専門チャンネル「Amanekチャンネル」
クルマ専門チャンネル「Amanekチャンネル」 全 16 枚 拡大写真

アマネク・テレマティクスデザインは3月15日、VHF-Lowのマルチメディア放送を使った『i-dio』のクルマ専門チャンネル「Amanekチャンネル」についてのメディア向け説明会を開催した。

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マルチメディア放送『i-dio』は、元々アナログTV放送のNHKが使っていた周波数帯を活用した新たなデジタルラジオ放送で、地デジが完全停波して3年が経ってこの3月1日より試験放送を開始。「Amanek(アマネク)チャンネル」はそのチャンネルのひとつで、自動車のドライバー向けに特化した音楽チャンネルとしてスタートした。

アマネク・テレマティクスデザインは、エフエム東京やゼンリン、日本気象協会、大日本印刷、キャンバスマップル、シーズラボなど14社から出資を受けて設立。CEOの今井 武氏は本田技研工業(ホンダ)に在籍中「インターナビ」を立ち上げた人物として知られ、定年退職後に音楽業界の出身である庄司明弘氏(アマネク CMO)とともにアマネクを創設した。

説明会の冒頭、今井CEOは「東日本大震災の際に通信が圏外となってしまったことでで被害が拡大したことに衝撃を受け、安全で快適な新しいモビリティ社会を目指すには放送が欠かせない。(そのために)新しい放送メディアであるAmanekチャンネルを立ち上げた」と設立のきっかけを説明した。

「Amanekチャンネル」の最大の特徴は、音声と自動音声(TTS:Text To Speech)を組み合わせた新しい放送となっていることで、ブロックごとの情報はスタジオからの肉声を放送する一方で、エリアごとの情報にはTTSを活用する。エリアの区別は、放送に位置情報を付加することで車載機側が自動的に選択できるようにする。

日本気象協会と同じビル内にあるスタジオ内には15分先の気象予報が分かるモニターを設置。ここには様々な気象情報をはじめ、交通情報、観光スポット情報、Twitter情報などが表示されることになっており、生放送の際にはこのモニター情報に基づきナビゲーターが案内することになっている。

また、全国の気象情報は1kmメッシュで管理され、「Amanekチャンネル」アプリのTTSで市町村単位で気象予報情報として案内。この時、ユーザーに対してはGPSによる位置情報とリンクさせて適切に配信を行う。これを活用すれば、ドライブ中の最適な観光情報やクーポンなどの配信も可能になるという。この日の説明では、車載用チューナーやカーナビゲーションへの展開により、2020年には1000万台規模の普及を目指す計画だという。

会場ではケンウッドやホンダ純正ナビが「i-dio」車載用チューナーで受信したものをスマホ経由でBluetoothオーディオとして再生するデモを実施。会場入口ではクラリオンが自社のフルデジタルサウンドシステムを搭載したデモカー上でで「Amanekチャンネル」の再生デモを行っていた。

この他、試作機として「Amanekチャンネル」のプラットフォームを活用したペットボトルサイズの防災ラジオ「GPS付移動体向け防災デジタルラジオ」を展示。家庭用はもちろん、行政車両やバス、自転車での活用などが想定されている。さらに研究段階として、ドローンの制御を放送波で行う仕組みや、APIを公開して車載用のパートナーロボットをユーザー参加型で開発していく取り組みも提案された。

なお、この3月からスタートしたプレ放送は、スマートフォン向けのアプリで聴取可能だ。

《会田肇》

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