新宿と日光・鬼怒川、JR東武直通特急10周年…新たな世界遺産ルートも[フォトレポート]

鉄道 企業動向
JR&東武 特急直通運転10周年式典、JR新宿駅長・北村壽秀氏と東武日光駅長・加藤哲也氏(新宿駅5番ホーム、3月18日)
JR&東武 特急直通運転10周年式典、JR新宿駅長・北村壽秀氏と東武日光駅長・加藤哲也氏(新宿駅5番ホーム、3月18日) 全 24 枚 拡大写真

新宿と世界遺産「日光の社寺」や鬼怒川を結ぶJR・東武 直通特急が、3月18日で誕生10周年を迎えた。かつての競合2社がタッグを組み、首都圏と日光・鬼怒川の間を行く“王道”として、さらに存在感を際立たせているなか、マイカー利用客や高速バスにも動きが出てきた。

競争から協調へ。新宿~東武日光・鬼怒川温泉間の2社直通特急は、JR東北線・東武日光線の栗橋駅に連絡線を設置したうえで、2006年3月18日に運転を開始。JRは成田エクスプレスで使用されていた253系(1991年登場)を、東武は100系「スペーシア」(1990年)を投入し、両区間を2時間で結んでいる。JR車使用の列車は、季節によって八王子・横浜・千葉方面発着も設定される。

この直通列車誕生10周年を記念し、3月18日、新宿駅5番ホームを10時31分に発つ「スペーシアきぬがわ3号」の前で式典が行われ東武日光駅長・加藤哲也氏、日光観光大使・書道家 涼風花氏、JR新宿駅長・北村壽秀氏が登場。車内で乗客に記念品プレゼントなども行った。

JR・東武をはじめ、日光市や同観光協会は、さらなる誘客へ向けたキャンペーンを実施。割安な「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」や「東武カード会員限定 JR・東武 日光・鬼怒川往復きっぷ」などの期間限定販売、日光・中禅寺・湯元エリアの宿泊者などへの“オリジナル電車コースター”のプレゼント、往復列車+日光エリア宿泊券が当たるプレゼント企画などが設定される。

また、高速バスも“日光需要”に向けて動く。関東自動車(栃木県宇都宮市)と千葉交通(千葉県成田市)は、共同運行する高速バス・宇都宮~成田空港線「マロニエ号」の一部便を、4月22日から日光まで延長。訪日外国人観光客やLCC利用客の増加にあわせ、成田空港と日光を圏央道経由で直結する便を設定する。

マロニエ号も通る圏央道は、2015年9月に神崎IC~大栄JCT間が開通したことで、栃木県内と成田空港の間が都心経由ではなく茨城県側を通るルートで結ばれた。この短絡ラインによって、「インバウンドや、千葉・茨城のナンバーの客も多く見かけるようになった」と日光市などは話していた。

「北海道新幹線も走り出す。道内からの“陸路客”にも期待するし、北海道へ行く途中にも日光に立ち寄ってほしい」。

《レスポンス編集部》

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