北海道の「長~~い」普通列車、距離は2位に転落…1位は再び山陽線

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普通列車では日本最長距離・最長時間を誇る根室本線滝川~釧路間の普通列車2429D。ダイヤ改正後は列車番号が2427Dに変わり、距離では2位に「転落」する。
普通列車では日本最長距離・最長時間を誇る根室本線滝川~釧路間の普通列車2429D。ダイヤ改正後は列車番号が2427Dに変わり、距離では2位に「転落」する。 全 2 枚 拡大写真

北海道の根室本線で運行されている最長距離・最長時間のJR普通列車が、3月26日のダイヤ改正で運行距離では2位に「転落」し、中国地方の山陽本線を走る普通列車に1位を譲ることが分かった。運行時間は根室本線の普通列車が、引き続きJR最長を維持する。

現在、JR線で最も長い距離を走る定期運行の普通列車は、根室本線の滝川駅から釧路駅までの308.4kmを、8時間27分かけて走る普通列車(列車番号2429D)。以前は山陽本線の岡山~徳山~新山口間315.8kmを5時45分で結ぶ普通列車(列車番号371M)があり、距離では371M、時間では2429Dが最も長かった。

しかし、2015年3月14日のダイヤ改正で、371Mの運行区間が岡山~徳山間271.5kmに短縮。これにより2429Dが距離・時間ともに日本一長い普通列車になっていた。

今回のダイヤ改正では、371Mの運行区間が岡山~徳山~新山口~下関間の384.7kmに拡大され、列車番号も369Mに変わる。このうち岡山~徳山間は、現在の371Mとほぼ同じ時刻で運行。徳山~下関間は、岩国~徳山~下関間で現在運行されている普通列車(列車番号3389M)を統合する形になる。全体の所要時間は7時間33分だ。

一方、根室本線の2429Dは、列車番号が2427Dに変更されるが、運行区間は現在と同じ滝川~釧路間のまま。所要時間は8時間21分で、今より6分短縮される。この結果、最も長い距離を走る普通列車は山陽本線の369Mに。最も長い時間をかけて運行される普通列車は、引き続き根室本線の2427Dとなる。

ダイヤ改正後の運行時刻は、根室本線の2427Dが滝川9時40分発~新得12時52分着・12時57分発~帯広14時11分着・14時47分発~釧路18時01分着。山陽本線の369Mは、岡山16時17分発~広島19時09分着・19時14分発(土曜・休日は19時05分着・19時13分発)~徳山21時27分着・22時00分発~新山口22時42分着・22時43分発~下関23時50分着になる。

《草町義和》

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