独ZF社は、2015年度の決算を発表。TRW社の買収効果もあり、売上高は前年比58%増の292億ユーロ(約3兆6619億円)、利払前・税引前利益(EBIT)も同45%増の約16億ユーロ(約2006億円)といずれも大幅な増加となった。
TRW社の買収によって、ZFのグループ売上高は大きく増加。2015年5月15日の買収以降は5番目の事業部として成長し、89億ユーロの売上に貢献した。その結果、グループの地域別の売上分布もバランスがとれたものとなった。欧州のシェアが56%から47%へと減少した一方で、北米での売上シェアは20%から28%へ増加。アジア太平洋地域は20%から22%に増加した。
ZFのシュテファン・ゾンマーCEOは、「2015年は当社の歴史上最大かつ最も重要な買収を成功させた。現在ZFは、機械部品をコントロールユニットやセンサーとインテリジェントに連携させる作業を行っている。これにより、安全性と効率の向上や自動運転といった業界の大きなトレンドに、より効果的に対応していくことができるだろう」とコメントしている。
2016年の見通しについては、ZF TRWが初めて通年で組み込まれることを織り込み、売上高を約20%増の350~360億ユーロ(約4兆3892億円~4兆5146億円)、EBITマージンは5~6%の間と予測している。