【トヨタ プリウス 試乗】静粛性ではグレード「A」、でも内装の配色に不満…岩貞るみこ

試乗記 国産車
トヨタ プリウス
トヨタ プリウス 全 5 枚 拡大写真

重箱のスミをつつくのが好きなアラフィーとしては、評価されて当たり前なクルマへの★をいっぱいつけてしまい悔しい。だけど、改めて公道で試乗しても、この17インチタイヤのよさが浮き彫りになるばかりなのである。

走りのよさついては、前回寄稿した発表前の試乗インプレを読んでいただくとして、今回は、ドライ路面での試乗である(前回はものすごい豪雨)。

ほぼドライな路面での一番の評価は音。ロードノイズの少なさである。実はこのとき、「S」グレードも試乗したのだが、Sのほうが音が目が点になるくらいダイレクトに聞こえてくる。Sは15インチタイヤゆえ、一般的に考えてAプレミアムが履いている幅の広い17インチのほうが音が大きくなるはずなのだが、AプレミアムをはじめとするAのつくグレードには、遮音性フロントドアガラスが追加で採用されているのだ。

カタログには「風きり音の低減」に効果があるとされているのだが、中低速で走ったときは、タイヤから出る音に効いている。いや、私レベルでわかるのだから、そうとう効いていると思う。耳疲労はかなりきついので(アラフィーにはね!)、だんぜんお勧めである。

では、Aのつくグレードがいいのかというと、実はちょっとびみょー。というのも、インテリアのフロントコンソールが、Aのつくグレードは白が標準装備なのである。しかも、ツメではじいたらカチカチと音のする光沢のある白。『プリウス』のインテリア全体は、花びらが開いたような伸びやかさがあって広く感じられ、ダッシュボードあたりが白でも気持ちよく感じられるのだが、フロントコンソールの白はやりすぎ。おなかいっぱい。受け入れがたし! そんなわけで、インテリアは★3つです。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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