ホンダと日立の呼気アルコール検知器「運用など課題ある」
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両社は2012年から共同開発を進めてきた。試作品は、従来は多く採用されてきたマウスピースは不要とし、本体に直接息を吹きかけて測定する。ヒトの息か否かを判断できるセンサーと、アルコールやアセトアルデヒドなど飲酒状態を判断するための高精度センサーを備えている。
スマートキー対応のため、ドライバーが飲酒状態にある場合は、エンジンがかからないようロックさせるシステムを構築することができる。ただし、別の人がドライバーに成りすまして検査するのを防ぐ手立ては、まだない。本田技術研究所の開発担当者である金圭勇研究員は「どう活用してもらうか運用面も含めてさまざまな課題があるが、悲惨な飲酒運転事故の撲滅へ向けて取り組みたい」と語った。
《池原照雄》