【東京モーターサイクルショー16】青山博一、MotoGPミシュランタイヤを語る…「スッと乗れる感じ」

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MotoGPテストライダーの青山博一選手と自動車ジャーナリスト今井優杏さん。
MotoGPテストライダーの青山博一選手と自動車ジャーナリスト今井優杏さん。 全 13 枚 拡大写真

ミシュランブースでは、MotoGPテストライダーの青山博一選手と自動車ジャーナリスト今井優杏さんのトークショーが1日3回おこなわれている。

青山選手が「人前で話すのは緊張します」と切り出すと、今井さんは「レースでは集中しているから緊張しないのですか?」と、すかさず質問。「みんな平静を装っていますが、レース前はかなり緊張していますよ。今回のトークショーはそれと同じくらい緊張します」と、青山選手は微笑みつつ返した。

開幕したMotoGPの今シーズンについて青山選手は「昨年にくらべ、トップ争いをするライダーが増えてきたと思います。差が縮まってきたのではないでしょうか」とコメント。タイヤがミシュランに変更になったことが影響しているという。

さらに次のようにトークし、会場を盛り上げた。

「本来、タイヤを変更すると、合う合わないなどが必ずありますから苦戦するライダーがいるはずなんですが、どのライダーに聞いても、乗りやすいねと言っています。僕も不器用なので、乗り換えなどで苦労する方なんですが、今季のタイヤはパッと乗って、スッと乗れる感じです」。

「市販車の17インチに対して、MotoGPや鈴鹿8耐などでは今まで16.5インチを使っていまして、(そのメリットは)パフォーマンスが出しやすいというのがありました。タイヤのリムが大きくなるとタイヤが薄くなりますから、性能を出しにくくなるんです。しかし市販車にその性能(レーシングテクノロジー)をフィードバックしようと、ミシュランの要望で今年からMotoGPや鈴鹿8耐のタイヤが17インチにかわりました」。

「0.5インチの違いで(ライディングの)世界はまったく変わってしまうのですが、ミシュランの開発陣は頑張りました。16.5インチに近いフィーリングを17インチで出してくれたのです」。

「1年ほど前にGPライダーらに17インチにすると告げたのですが、多くのライダーは反対しました。タイヤサイズが変わるというのは、そのくらい選手にとってたいへんなことなんです。しかし最終的に、みんなが納得できるタイヤをミシュランはつくってきてくれました」。

ブースは、2003年全日本ロードレース選手権GP250チャンピオンであり、MotoGPを4年間走り、現在もHRCテストライダーとしてMotoGPに携わる青山選手の生トークを聞こうというファンで溢れかえった。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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