NTN、トランスミッション用低トルクシールリングを量産受注…燃費改善に貢献

自動車 ビジネス 企業動向
NTN 低トルクシールリング
NTN 低トルクシールリング 全 3 枚 拡大写真

NTNは3月28日、自動車トランスミッション向けに開発した「低トルクシールリング」を自動車メーカーおよび自動車部品メーカー数社より量産受注したと発表した。

シールリングは、トランスミッションの油圧回路内で相対運動する軸とハウジングの間に1台あたり4~10個組み付けられ、すべり運動をしながら、オイルを密封する役割を果たしている。すべり運動による摩擦が発生するため、近年では、燃費に影響を及ぼす部品のひとつとして低トルク化が課題となっていた。

今回量産受注した「低トルクシールリング」は特殊充填材を配合したPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂製で、外径15~60mm、幅1.5mmの射出成形品。すべり運動する側面にV字状の潤滑溝を形成することで、動圧効果によりオイルが安定して供給され、同社従来品比60%減の低トルク化を実現した。また、シール特性は従来品同等の性能を維持しながら、低トルク化により、シールリングの摩耗量は同1/10以下となった。

今回、自動車の燃費基準がますます厳しくなる中で、低トルク化を実現したことが評価され、量産受注に至った。エネルギー伝達効率を高めるため多段化が進む自動車用トランスミッション内で、シールリングの使用数も増加傾向にあり、低トルク化を実現した同開発品の需要拡大が今後も見込まれる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  3. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. リアシートのない新型『ランドクルーザー250』発売!? 英国トヨタ工場で改造される“特別仕様”とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る