【スバルファンミーティング】浅溝路、土管路、穴陸橋継目路…ヒミツの道をバスツアーで見る

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スバルファンミーティングの高速周回路バスツアーでは、角石路やマンホール路、わだち路など、さまざまな評価路もみえた(3月27日、栃木県佐野市・スバル研究実験センター)
スバルファンミーティングの高速周回路バスツアーでは、角石路やマンホール路、わだち路など、さまざまな評価路もみえた(3月27日、栃木県佐野市・スバル研究実験センター) 全 30 枚 拡大写真

栃木県佐野市のスバル研究実験センターで開催された「ファンミーティング」では、旋回試験場・登板路・商品性評価路といった試験コースをめぐる高速周回路バスツアーが人気。複数台の観光バスによる同ツアーは毎回(全15回)ほぼ満席だった(写真30枚)。

同センターは、東武佐野線の終着駅・葛生駅の3km北西、北関東道佐野田沼インターの7km北の高台に位置する。利根川水系渡良瀬川支流の旗川と秋山川にはさまれた山地を切り開き、1989年に開設された同社の主要テストコースで、同社はこのほかに群馬県太田市の本工場内に併設された群馬テストコース(1964年開設)、北海道美深試験場(1995年)などを保有する。

1周4.3kmのオーバルは、1kmの直線2本と、1kmの半円2つをつなげたもので、この日のツアーバスは東側の直線からスタート。カーブではその最も外側を、白い『WRX STI』や『BRZ』などによるスバルドライビングアカデミートレーニング車が、反時計回りに220km/hで突っ走る。

「バンクの最大傾斜角度は42.3度。高速走行時、このバンク内ではハンドルを切らずに走らせられる」と同スタッフ。南側カーブを走りぬけ、北へ向けて直線をすすむバスのなかからは、“下り坂”を感じた。のぼり坂、下り坂のチェックなどを行うための高低差と思いきや、同社によれば、「南と北で高低差9.2mある。これはテストコースの設置建設費をおさえるのが目的だった」と教えてくれた。

マツダが昨年、広島県三次市にある三次自動車試験場で行ったファンミーティングでは、イベント会場以外のテストコースや試験場などの撮影がNGだったが、このスバル版はバス社内からの映像・画像が許された。

車内からは、高速周回路内側に広がるさまざまな評価路が見えた。いたるところに立つ看板には、「わだち路・深D=150mm 長さ50m」「浅溝路(ランダム)D=50-100mm」「角石路」「玉石路H=150mm」「土管路H=150mm」「自然わだち坂路6-9度」「穴路(深い溝)D=150-350mm(50mm毎) 長さ3m×5穴」「Wet旋回路」「山路(盛り土)H=150-350mm(50mm毎) 長さ3m×5山」「大突起路」といった看板とコースが見えた。

また、1995年に完成した「全長1706m 幅員4m-8m 縦断勾配最大5% 曲率半径28m-200m」の商品性評価路は、反時計回りに「小突起路」「陸橋継目路」「マンホール路」「凹凸路」「小うねり路」「大突起路」「大うねり路」が順に設置されていた。

《レスポンス編集部》

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