“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースで3年連続で表彰台を獲得しているTEAM KAGAYAMAは、25日に東京ビックサイトで行われた第39回大会の記者発表会で、改めて今年も参戦を表明した。
加賀山就臣が自ら立ち上げたチームで、鈴鹿8耐には2013年からスズキ『GSX-R1000』で挑戦。1年目から、元WGPライダーのケビン・シュワンツを起用し、他メーカーでスーパーバイク世界選手権などで活躍していた芳賀紀行もメンバーに加え、ドリームチームを結成。いきなり3位表彰台を獲得した。翌2014年には現役のMoto2ライダーであるドミニク・エガーターを起用。そして昨年は清成龍一を迎え入れるなど、毎年鈴鹿8耐に大きな話題を提供してくれている。
そうなると、気になるのは今年の体制。今回はトークショー形式で注目の参戦チームが紹介され、お笑い芸人のレイザーラモンRGさん、チュートリアルの福田充徳さんらと笑い混じりで今年の鈴鹿8耐への意気込みを語った。その中で、注目の2016年のライダー体制について聞かれると、「簡単には言えないですね。(鈴鹿8耐直前まで)引っ張るだけ引っ張って、ビックニュースにしたいので、今調整しているところです」と笑顔でコメント。その表情は今年も大きな話題になりそうなサプライズを用意している様子だった。
もちろん、話題性だけではなく結果も求めている加賀山。3年連続で3位表彰台は獲得できているものの、優勝にはあと一歩届かない悔しいレースが続いてきた。「今度こそは優勝したいので、それを実現できるようなメンバーで出たいですね」と意気込みを語る。今年もライバルだけでなくファンや関係者が驚くようなドリームチーム結成に期待が高まる。
またTEAM KAGAYAMAと同じスズキのマシンで戦うヨシムラ・スズキ・シェル・アドバンスの加藤陽平監督とエースライダーの津田拓也も登場。今年も同じように王座奪還を目指し、最強の布陣を準備しているところだという。加藤監督は「ヨシムラは鈴鹿8耐が1年の中心で回っているので、昨年は情けない思いをしてしまった部分があります。今年は何としても取り返すレースにしたいですし、これまでヨシムラを支えてくれたファンの皆さんに応えられるレースをしたいです」とコメント。津田も「チーム一丸となって全力で立ち向かっていきたいです」と意気込みを語った。
昨年のヤマハに続き、今年はカワサキもニューマシンを導入。予選からレベルの高い争いになることは間違いない。そこにスズキ勢がどのような布陣で挑んでいくのか、目が離せない。