トヨタ紡織は、欧州事業を再編すると発表した。
欧州の連結子会社である紡織オートモーティブヨーロッパ、紡織オートモーティブポーランド、紡織オートモーティブチェコの3社の全株式をメガテック・インダストリーズに売却するとともに、トヨタ紡織ヨーロッパのミュンヘン支店のうち、自動車シート事業を除く内装事業を売却する。
内装事業のうち、ドアトリム事業の一部は、メガテックと合弁会社を設立し、事業を継続する。
トヨタ紡織は、2016年度末までを「足元固め」の期間と位置づけ、収益構造改革を推進してきたものの、欧州事業の一部は、苦戦しており、事業再編による収益性向上策を検討してきた。今後の損失拡大を回避するため、3社の全株式とトヨタ紡織ヨーロッパのミュンヘン支店が展開する事業のうち、自動車シート事業を除く内装事業を売却する。
トヨタ紡織の独自開発生産技術である「天然繊維同時成形技術」を活用したドアトリム事業は、メガテックと合弁会社「メガテック紡織ヨーロッパ」を6月に設立し、両社の開発能力と既存の顧客との関係をベースに、事業拡大を図る。出資比率は折半出資となる。