日立の海外向け鉄道車両「AT-300」、今度はイングランド北部へ

鉄道 企業動向
イングランド北部路線向けに導入されるAT-300のイメージ。2018年春に納入する。
イングランド北部路線向けに導入されるAT-300のイメージ。2018年春に納入する。 全 1 枚 拡大写真

日立製作所グループの英国鉄道システム事業会社「日立レールヨーロッパ」はこのほど、鉄道運行会社「ファーストグループ」と標準型都市間車両「AT-300」95両(19編成)の納入・保守契約を正式に締結した。イングランド北部の路線に導入される。

AT-300は、英国高速鉄道計画(IEP)向け高速車両「クラス800シリーズ」をベースに開発された、都市間輸送向けの標準型車両。エンジン出力をIEP向けの車両より向上させており、大型の燃料タンクとブレーキ抵抗器を備える。これにより急勾配での運行に対応する。

日立製作所が4月1日に発表したところによると、今回納入するAT-300は、現在運行中のクラス185に比べ、座席数が161席多い。「モダンな内装とゆとりのあるシート」を備えるほか、高速Wi-Fiサービスも提供するという。

最初の数編成は日立製作所の笠戸事業所(山口県下松市)で製造し、残りは日立レイルヨーロッパの英国鉄道車両工場(ダーラム州ニュートン・エイクリフ)で製造する計画。納入は2018年春の予定で、2019年12月にイングランド北部の路線に導入される。

日立は2015年7月にも、英国南西部の路線向けとしてファーストグループからAT-300を173両受注している。こちらの運行開始は2018年夏の予定だ。

《草町義和》

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