【バンコクモーターショー16】BMWのプレスカンファレンスで登場した三輪のイセッタ

自動車 ニューモデル モーターショー
イセッタを横にスピーチするBMWタイランドのCEOマティアス・プファルツ氏
イセッタを横にスピーチするBMWタイランドのCEOマティアス・プファルツ氏 全 8 枚 拡大写真

バンコクモーターショーではここ数年、BMWがトップを切ってプレスカンファレンスを開催する。そのBMWがプレスカンファレンスで見慣れないクルマがサプライズとして登場した。そのクルマが1950年代に生産された二人乗りの乗用車『BMW・イセッタ』である。

【画像全8枚】

このクルマはイタリアのイソ・イセッタをBMWがライセンス生産した二人乗りの乗用車で、戦後、BMWが乗用車の販売台数を伸ばすきっかけとなった記念すべきクルマでもある。BMWのプレスカンファレンスは、この「イセッタ300」にBMWタイランドのCEOマティアス・プファルツ氏が乗って現れるところからスタートした。

プレスカンファレンスに登場したイセッタは、カラフルなイエローとホワイトの2トーンカラー。思わずその可愛いらしいデザインに頬が緩んでしまう。エンジンはリア車軸前に置かれ、単気筒4ストローク、排気量は298cc。オリジナルは後ろ二輪で駆動するが、デファレンシャルギアはなく直結。リアトレッドを48cmと極端に狭くすることで内輪差の影響を最小限にとどめていた。

が、バンコクモーターショーに登場したイセッタは、後輪はどう見ても一輪しかない。果たしてこんなイセッタはあるのか。調べてみると、どうやらイギリス向けで存在していたことがわかった。当時、イギリスには三輪車に対して税制面で優遇していたこともあり、もともとリアのトレッドが狭かったイセッタを一輪に改良して販売していたのだ。

イギリス向けらしく右ハンドル仕様となっており、冷蔵庫みたいに開くドアもヒンジが右側。左の助手席側から乗り降りする。マティアス氏もこちら側から降りてステージ上に現れたというわけだ。BMWは3月7日に創業100周年を迎えており、イセッタは「THE NEXT 100 YEARS」の記念イベントという意味合いもあり披露された。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  3. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. 初公開「赤のS」と「白のGT」で『GSX-R』40周年を祝福! スズキ工場にファン集結、MotoGPマシン「最後の咆哮」も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る