高速道路の呼び名を路線の名前ではなく、文字や数字を使って番号をつける「ナンバリング」の検討が8日、国土交通省で始まった。
家田仁政策研究大学院大学教授を委員長にした有識者6人で構成される「高速道路ナンバリング検討委員会」が議論する。
高速道路などの整備延長が伸びて、同じ起終点でも複数の路線が選択できるようなったことや、訪日外国人の増加とともに、国内でのレンタカー利用が増え、誰にでもわかりやすい道案内が求められていることなどによる。
高速道路のナンバリングは首都高速や阪神高速などの都市高速で実施されているほか、東京メトロ、都営地下鉄でも路線や駅名に駅ナンバリングが採用されているが、文字や数字の意味や、ナンバリングのつけ方は各社共通するものではない。
ドイツやアメリカでは、南北は奇数、東西は偶数、イギリスでは都市を中心に時計回りに数字を付けるなどの規則性があることが、説明された。
検討会では、高速道路1万4000kmに加えて、接続する有料道路などを加えるべきかなどの対象路線、ナンバリングのルールなどについて、すべての人にわかりやすい道案内を実現することを目標に、結論を導く。
検討会は6回を予定し、夏ごろまでに取りまとめる。第2回の開催日は現在は未定。