カーオーディオ選びの“勘どころ”…ベストなスピーカーとは

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
フォーカル・ES 165 KX2
フォーカル・ES 165 KX2 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを楽しもうとするならば、製品選びの段階から大いに楽しむべきである。だがしかし、選び方の基準がわからない…、なんていう初心者の方もいるだろう。そんな方々は当特集をぜひぜひ熟読していただきたい。製品選定の“勘どころ”を、じっくりと解説していく。

第1回目となる今回は、肝心要のスピーカー選びについて解説していく。スピーカーは音の出口。これ次第で、仕上がりの音の方向性はガラッと変わる。自分にとってのベストを選ばずしてなんとしよう。その重要作業を、楽しみながら行うための“キモ”を、ポイントごとにご紹介していこう。

[ポイント01]☆予算設定時には“箱代”の計上をお忘れなく!

まずは、予算設定における注意事項から解説していく。スピーカー選びにおける予算設定方法は、服や食材等々を買うときとは勝手が異なるので、それについて言及しておきたい。

通常の買い物ならば単純に、「それに対していくら用意できるか」という考え方でいいのだが、カーオーディオのスピーカーではそうはいかない。“工賃”を含めて考える必要があるのだ。それも単なる“取り付け作業”ではない。“スピーカー製作代”として、それなりの額を計上しておく必要があるのだ。

スピーカーは、「ユニット+箱」で体を成す。しかしカーオーディオのスピーカーはユニットだけで売られている。箱はセットされていないのだ。

箱になるのはドアだ。しかしクルマのドアはそもそも、音響機器としては設計されていない。それを音響機器に変貌させる必要がある。ただ取り付けて終わり、にはならないのだ。

さて、その作業にどれくらいの予算を計上すべきなのだろうか。手間と、使用する部材のタイプと量で変化するが、例えば5万円以下のスピーカーならばメドとして、スピーカーの金額と同程度、またはそれ以上の“スピーカー製作費”が必要だと考えておこう。

スピーカー選びには、“箱代”の計上をお忘れなく。これを忘れてしまうと、スピーカー選びが暗礁に乗り上げる。要注意だ。

[ポイント02]☆できるだけ、聴いて選ぶべし!

自分好みのスピーカーを選ぶためには、実際に聴いて選ぶのが1番だ。カーオーディオ・プロショップに行けば、試聴ボードというものが用意されているので、そこに装着されている製品ならば気軽に聴き比べられる。お近くのプロショップを探して、デモボードのスピーカーを聴きに行こう。

その際には、自分のお気に入りのCDを持参することをお忘れなく。普段聴き慣れている曲がどのように聴こえるかを確認しよう。巷の評判よりも、最後は自分の感性に合うかどうかが重要だ。自分の感覚を信じて、「最高だ」だと思える一品を探してほしい。

また、試聴ボードに入れられているもの以外のスピーカーを試聴したいと考えるならば、イベントに足を運ぼう。サウンドコンテスト等々に行くと、試聴できるクルマが数多くある。メーカーやショップのデモカーも並べられているし、参加しているユーザーカーの中にも、“試聴可”のクルマもある。

ただし、それぞれ使用しているアンプが異なるなどイコールコンディションではないので、スピーカーの性能だけを単純比較することはできない。しかしながら、それぞれのサウンド傾向は掴める。多くの発見があることは間違いない。ぜひぜひ、ご参加を。

[ポイント03]☆気にするべきスペックとは?

スペックはさほど気にする必要はない。カタログを見れば、定格入力、能率、再生周波数帯域等々、さまざまな数字を知ることができるが、参考程度にとどめよう。

と言いつつ、1つ、気にするべきスペックがある。それは、「取り付け奥行き寸法」だ。取り付けるときにどれほどの奥行きが必要か、という数字である。

高級なスピーカーになるほど、「取り付け奥行き寸法」は大きくなる傾向がある。しかし、ドア内部の奥行きには限りがある。スピーカーを内張りパネル面まで出す(内張りパネルを加工する)形で取り付けても良ければ、「取り付け奥行き寸法」はそれほど気にする必要はないが、内張りパネル内に収めようと思うなら、チェックしたほうが良いだろう。

プロショップに行けば、どのくらいのサイズのものまで入りそうか教えてもらえるはずだ。試聴に行く際に、このことも聞いておくと良いだろう。

いかがだったろうか。スピーカー選びの“勘どころ”は、大体以上のとおりである。できるだけ音を聴いて、好みの一品をじっくりと見つけ出そう。そしてその過程を、大いに楽しみ尽くしていただきたい。カーオーディオの面白さは、製品選びから始まるのだ。

【ビギナー必読!】楽しく賢く選びたい! ユニット選定方法の“勘どころ”を教えます! 第1回「スピーカー編」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る