【ジャカルタモーターショー16】トヨタ シエンタ 新型、インドネシア仕様はひと味違う

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今回のIIMSで最もホットな話題となったのが、インドネシアにローカライズされた新型「シエンタ」である
今回のIIMSで最もホットな話題となったのが、インドネシアにローカライズされた新型「シエンタ」である 全 19 枚 拡大写真

トヨタは4月7日、インドネシア国際モーターショー(IIMS)2016において、新型『シエンタ』を7月よりインドネシア国内でデリバリーをスタートさせると発表した。話題に乏しいと言われた今年のIIMSで、その注目度は高く発表会場は現地メディアで埋め尽くされた。

プレスカンファレンスにまず登壇したのは、トヨタの常務役員でアジア・中東・北アフリカ本部本部長である福井弘之氏。福井氏が「新型シエンタは日本に次いで二番目にインドネシアで発売する」「外装のエアロデザインをインドネシア人デザイナーが手掛けた」「生産はインドネシア国内にあるトヨタの最新鋭工場で生産する」と紹介すると、場内は大きな拍手と歓声に包まれた。

続いて、「新型シエンタの説明のためにチーフエンジニア・粥川 宏氏が来ている」と紹介すると拍手はさらに高まり、会場内の興奮は最高潮に達した。これまで、東南アジア向け専用車ならともかく、日本で販売されている車両のチーフエンジニアが登壇するのは極めて異例。新型「シエンタ」にかけるトヨタの本気度が伝わってくる。これが大きな拍手と歓声につながったのだ。

粥川氏は新型シエンタを、「Genchi Genbutsu」の思想で生まれた都会派ファミリーのための『Grand Small MPV 』」と表現。日本で生まれた新型シエンタだが、インドネシア国内向けの数々のローカライズを実施し、これによって見た目も中身も日本仕様とはかなり違っていると説明した。その範囲は、車高の高さや車内装備、外装デザインにまで及んでいる。

実は、この仕様変更に携わったのはインドネシア人スタッフたちだ。これまで多くの東南アジア向けの車種が提供されてはきたが、それらは現地の意見を取り入れたまで。インドネシア人スタッフが車両開発に携わることはほとんどなかった。現地開発スタッフによれば、その構想は6年ほど前にスタートし、以来、幾度となく日本との間を往復。日本国内仕様とはひと味違ったクルマに仕上げることができたと話した。

《会田肇》

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