OBD2ポート接続デバイスに脆弱性、CANへのコマンド送信も

自動車 ビジネス 国内マーケット
OBD2コネクタ(参考画像)
OBD2コネクタ(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月8日、Lemur Vehicle Monitorsが提供する、自動車のOBD2ポートに接続して車両の性能に関する情報を提供するデバイス「BlueDriver LSB2」にBluetooth アクセスを認証しない脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは8.3。現時点で有効な対策方法は公開されていない。

「BlueDriver LSB2」は、Bluetoothでアクセスする際に PIN が必要ないことをCERT/CCが確認した。この脆弱性(CVE-2016-2354)により、Bluetoothの無線範囲内にいる誰もが、当該車両の標準的な OBD2 診断情報である燃費やトラブルコード、速度、排気量の情報などを取得できる。また攻撃者は、CAN(Controller Area Network)バスに対して任意のコマンドを送信することが可能となる。車両によっては、攻撃者がステアリングやブレーキなどに影響を与える可能性がある。JVNでは、BlueDriver LSB2 を接続したまま運転しないことで、この脆弱性の影響を軽減できるとしている。

自動車のOBD2ポートに接続するデバイスに脆弱性、CANへのコマンド送信も(JVN)

《吉澤 亨史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. かつてのマーチ、新型日産『マイクラ』英国発売に、SNSでは「英国は小型車の価値を知ってる」「日本でも売りゃいい」の声
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る