【高機能金属展16】オリンパス、当てるだけで金属成分分析できる装置が話題
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「4年ほど前から販売していますが、昨年は全世界で2000台を販売しました。X線を利用したもので、非破壊で成分分析ができるということで非常に重宝がられています。使われ方も幅広いです」と同社関係者は話す。
例えば、金属スクラップの品種判定、合金品種の識別、貴金属含有量の評価、樹脂中の金属片混入検査などさまざま。土壌にこのデルタを当てれば、クロムやカドミウムなど有害物質があるかどうかまでわかるそうだ。
「自動車の鋳物部品の検査でも活躍しています。これを使えば、ちゃんと仕様通りにできているか簡単にわかりますからね」と同社関係者。価格は300~600万円。小さい製品にしては高額だが、検査機関にいくつも頼むことを考えれば安上がりかもしれない。
オリンパスといえば、内視鏡が世界的に有名で圧倒的な強さを誇るが、次はこの測定器で世界を席巻しようと狙っている。
《山田清志》