【ホンダ クラリティ フューエル セル】開発責任者「パッケージの次はやはりコスト」

エコカー EV
ホンダ クラリティ フューエルセル
ホンダ クラリティ フューエルセル 全 3 枚 拡大写真

ホンダの燃料電池車(FCV)『クラリティ フューエル セル』の開発責任者である本田技術研究所の清水潔主任研究員は、次のステップでの課題について「やはり求めやすい価格にすること」と、指摘した。

4月18日に埼玉県和光市開いた報道関係者の試乗イベントで述べた。清水氏は、同モデルが燃料電池スタックやモーターなどのパワートレインを、ボンネット内に収める設計を実現したことについて「専用設計でなく、通常のガソリンエンジン車と同じパッケージにできたことは大変意義がある」と評価。そのうえで、今後はセダンのみならず「SUVなど色々なクルマの派生モデルとしてFCVが展開できる布石になる」と語った。

一方、ホンダは米GM(ゼネラルモーターズ)との技術提携による次世代モデルを2020年に商品化する計画を進めており、清水氏はこのモデルでは更なるコスト低減が課題と話した。例えば、先端素材で高価な炭素繊維強化樹脂などを使用する水素タンクは「車種ごとに造るのではなく、ある程度決まったサイズを用意してモデル間で共用化する」といった工夫も必要と指摘した。

政府は3月に発表した新たなFCVの計画で、30年までに累計80万台を国内で普及させる数値を掲げた。心臓部である燃料電池スタックなどのコスト低減によって車両価格の大幅な引き下げを想定しているが、現状ではハードルは極めて高いというのが自動車業界の大方の見解だ。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る