熊本空港「出発便再開に向けて調整」…石井国交相

航空 行政
石井啓一国土交通相(19日・霞が関)
石井啓一国土交通相(19日・霞が関) 全 1 枚 拡大写真

19日、熊本空港は到着便に限って受け入れを再開した。同日は東京(羽田)、大阪(伊丹)、名古屋(中部)の各空港から、全日空、日本航空、ソラシドエア、フジドリームエアラインズ、ジェットスターの全19便が運航する予定だ。

石井啓一国土交通相は熊本空港が到着便で再開したことについて、「復興に向けての大きなステップになると鋭意調整してきた。これは大きな歩みになると思う」と、同日午前の会見で述べた。

熊本空港は14日の地震で最も揺れた益城町にあるが、滑走路の損傷は免れた。「地震直後から点検に入り、問題なく運用している。現在は障害はない」(国土交通省熊本空港事務所)状況で、地震発生後から自衛隊機が利用する。民間機が利用できなかったのは、天井が落ちるなど空港ターミナルビルの施設が破損したためだ。それでも到着便が再開できたのは、利用客が航空機を降りて、滑走路からバスで移動して場外へ出る方法をとっているためだ。荷物の受け渡しは、その途上で各航空会社が実施する。

ターミナルビルは安全性が確認されないため今も使用ができない。空港からの出発便は、保安検査を各種の機器を使って行う必要がある。管理する「熊本空港ビルビルディング」は、今あるターミナルビルを使う方向で対策を進めている。

建物は「14日に続き16日の強い揺れで損傷が進んだが、その後は18日の揺れでも大きな損害を受けたとは聞いていない」(国土交通省航空局)状態だが、内部の補修を行って受け入れ態勢が整える時間が必要だ。

石井氏は同日の会見で、見通しをこう語った。「一日も早く可能になるよう関係者と調整を図っていきたい」。

熊本空港ビルディングは「態勢が整い次第、ホームページで発表する」という。

《中島みなみ》

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